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あんたも私の事、そう思ってたんや…
土曜日も仕事の鈴扇。
父ちゃんは基本、土日祝休みですが
私が自分の朝食準備を始める頃に
ヨタヨタと起きてきます。
(父ちゃん曰く
目が悪いのでメガネをかけないと
世界がボォーッとしていてそうなるらしい)
父ちゃんお仕事、休みやし
寝てればいいやん、と思うでしょ。
父ちゃんが眠気眼にムチ打って起床する理由はね…
私がキッチンで朝食準備をしている音を聞きつけ
頑張って起きると
ついでに父ちゃんの分も
朝食が出てくるので楽だから、です。
私が出勤した後に起きると
自分でパン焼いたりせなアカン。
それが面倒だからです。(笑)
朝食がダイニングに運ばれるまでの間
父ちゃんは
長男がマイナンバーカード作るらしいから
通知カード渡しとかな…と言いながら
家族分の通知カードが入った封筒を出し
ゴソゴソ。
父ちゃん:「あれっ?
お兄の通知カードが…
あった! いや…ちゃうわ。
あれ?ない…まとめてここにあるはずやけど…」
と、しばらく
あったわ、とか
ん?ない?とか… ループしてやがりました。
寝起きでつむじのあたりがピンッ!とはねて
名探偵コナンの様な頭で
要領の得ない事をほざいてるその姿は老人の様だ。
車のキーを持ったままトイレに駆け込み
ペーパーホルダーの上にポンと置き…
そのまま忘れてトイレから出て
キーがないと大騒ぎしたり
冷蔵庫に買い物してきた食品を片付けながら
なぜか財布も要冷蔵の食品と共に冷蔵庫に入れ
財布がないないと大騒ぎした
老人の様な私の事は…
一旦、棚にあげて忘れるとしよう。
私は父ちゃんを憐れんだ目で見つめ
「父ちゃん、ものすごく
爺さんになったよな…。」
その言葉に顔をあげた父ちゃんが言った。
父ちゃん:「あんたはいつまでも
小学生男子の様で、若々しくていいねぇ。」
鋭い切り返しにあたくし…大爆笑したので
トレイのコーヒーが波打ちました。
父ちゃんも私の事
こいつの頭ン中「小学生男子並み」と思ってたんや!
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