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俺たちは鍵当番になってしまったので施錠管理室に鍵を取りに行かなくてはならないのだが、とにかくそこまでの道のりが長い。
この学校は中等部、高等部、職員棟に別れていて無駄に敷地が広いのだ。さらに職員棟は言葉にならない程の少し小さめのショッピングモールのような大きさで移動もエスカレーターでないと死んでしまいそうになるくらいだ。
そのうちの俺が目指している施錠管理室(ただ鍵を管理するだけの部屋)は五階にあって
そりゃあもう大変なのだ。
これまで3回くらいの゛だ”を繰り返してきた俺だが、ここで だ。 のオンパレードが終わる出来事に遭遇した。
「あれ、大山の妹の方じゃん。どうした?もしかして俺と同じ鍵当番とか?」
前方のほうからなぜか顔を隠しながら歩いてきた少女は、大山未来の妹、佳子だった。佳子はなにやら真剣な表情をしている。
佳子は俺が話し掛けてきたのに気付くと、
う″っと顔をしかめてから、はあ、と溜め息を吐いてどこを見てるのか分からない瞳をして面倒くさそうに言う。
「ああ…私のご主人様。あなたは鍵当番でございましたか」
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