第2話

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「あっ、いつものキャラに戻った」 「やっぱりそろそろ殺気が溢れたオーラ出していいかな?」 「もう出てる気がするけど……殺気…殺気(ころっけ)うん、コロッケって美味いよな」 「うん、おいしい。特に中に入ってる少しの挽き肉がいいよね。あとはサクサクの衣と口に広がるジャガイモの甘み。最高においしいよね。私はジャガイモの食感が楽しめるゴロッと系が好みかな」 「鎌倉には薩摩芋コロッケっていうのがあるみたいだぜ。友達が食ったことがあるそうだけど美味かったって言ってた」 「へえ。私も食べてみたい」 「その点、トッポってすごいよな」 「うん、最後までチョコたっぷりだもんね」 「あのさ」 「何」 「俺から振っといてなんだけど突っ込みたくなってきた」 話を逸らすことができて大いに満足しているがどうもこの状況が気に入らなくなってきた。ボケとボケの掛け合いみたいな。 俺は大きな声でそれでも周りの迷惑にならない程度に…… 「何で鍵からトッポの話になってるんだ、どういう会話を俺たちはしてるんだよ!」
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