第2話

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で、現在に至る。 何回も言うが悠太のせいだ。くそう、悠太のやろう。と心の中で毒づいておく。 警備員さんに挨拶をし、鍵を取り出したら全力疾走。まあ、当番の時はだいたいこんな感じだ。 「はあ、はあ…」 俺は息を切らしながらようやく体育館に着くと、急いで鍵を開ける。 「拡、遅かったじゃん」 と、背後から聞き慣れた声がした。 「ああ、ちょっとな」 「ふうん、怪しいなあ」 「当番サボって今まで女子更衣室を覗いてたお前が言うな」 と、俺はここで異変に気がついた。 おかしい。床が揺れてる…? いや、違う、俺が揺れてるんだ。 どうして…。 俺はそのままふらりと倒れ、意識を手放した。
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