第2話

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目覚まし時計の音が鳴り響く。私はまだ眠そうにしながら時計を止める。今は10時。今日はお昼から学校なのでたくさん寝てしまった。眠たさを振り切るようにして目を擦ると、射し込んできた光が視界を明るくした。 どうも今日はいつもより天気がいい。よすぎて逆に変な感じだ。いつもと同じように顔を洗い、歯を磨く。それが私のいつもと同じ生活だ。ただ一つ違ったのはこれから朝食じゃなくて昼食を食べるということだ。妹の佳子はもう学校に行ったのだろう、リビングは静かだった。 “ 未来へ。 ご飯置いていくからね。今日は21時に帰ります。母 ” テーブルの上に置いてあった手紙には、そう書いてあった。私は毎日の事だから、いちいち報告しなくてもいいのに。と思いながら、でも、気づかってくれる事にお母さんらしい、と思った。 私はいかにも朝食用に用意してくれていただろう食事である、ご飯と魚と味噌汁と漬け物を食べてから、もう一度部屋に戻った。鏡の前に行き、慣れた手付きで制服を着てから、私は家を出た。
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