神々の曙

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神々の曙1 紀元前1000年前日向の国(宮崎県)の天照大臣(あまてらすおおかみ)に海幸彦と山幸彦の二人の兄弟がいたのです、名前のごとく、山の猟が得意な山幸彦、 と海の漁が得意な海幸彦であった、兄弟はある日猟具を交換し、山幸彦は魚釣りに出掛けたが、兄に借りた釣針を失くしてしまい、困り果てていた所、 塩椎神(しおつちのかみ)に教えられ、小舟に乗り「綿津見神宮(わたつみのかみのみや)に行ったのです、海神(大綿津見神)に歓迎され、娘、豊玉姫、 (豊玉毘売命、とよたまひめ)と結婚し、綿津見神宮で楽しく暮らすうち既に3年もの月日が経っていた、山幸彦は地上へ帰らねばならず、豊玉姫に失くした釣針と、 霊力のある玉「潮盈珠(しおみつたま)」と「潮乾珠(しおふるたま)」を貰い、その玉を使って海幸彦をこらしめ、忠誠を誓わせたのです、この海幸彦は隼人族の、 祖である、その後、妻の豊玉毘売命は子供を産み、それが鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)であり、山幸彦は神武天皇の祖父にあたる、 鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)は日向の国の(宮崎県日南市鵜戸)鵜戸の祠の中の神社で生まれたのだが、屋根が吹き上がる前に生まれたので、 鵜草葺不合命と命名されたのです、 この時父である.海神(大綿津見神)が危機に陥ります、鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)の母は助ける為、兵を率いて帰る事になったのです、乳飲み子を、 つれて帰る事はできません、このままでは鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)は母の乳が貰えず死んでしまいます、 豊玉姫は自分の右の乳房を引きちぎり、岩に投げつけたのです、なんとその乳房からお乳がポタリ、ポタリと落ち、鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)、 はそのおかげですくすくと育っていったのです、今もその神社の裏には岩から白いお乳のような水がポタリ、ポタリと落ちているのです、 やがて鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)は成人します、隣の熊襲(くまそ)を成敗に兵を引き連れ進軍したのです、熊襲はなかなか手ごわい部族で、容易、 に従おうとはしません、鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)はイケメンであった為、女装をして熊襲(くまそ)が宴会を開いている、 洞窟に紛れ込むと、頭目があまりの美形な女装をした鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)に酌をするように近くに呼んだのです、傍にちかより、剣を抜き、 みごと、頭目を成敗したのです、これにより熊襲(くまそ)族が従いほぼ南九州を手中に収めたのです、 後は卑弥呼の尚姫が支配する北九州を平定し、大和に東征しなければなりません、卑弥呼一族には巫女(神の言葉を伝える女性)、ゆう姫がおり、簡単には従わせる事は、 できないのです、鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)は兵を引き連れ、筑紫(福岡県)に進軍しますが、ゆう姫のつかさどる幻術にまどわされ、一歩も進む、 事が出来ないのです、 土地の豪族、筑紫一族になにかいい方法はないかと聞くと、一族の占い師が神の使いは処女では無くてはいけない、処女でなくなれば、力を失うと教えたのです、 そうかと兵の中からイケメンを10人程選び、卑弥呼の部落の近くに、ホストクラブ(太郎)を開いたのです、イケメンの噂を聞き、近隣から多くの女が集まったのです、 噂を聞いた尚姫が太郎を訪れ、あまりにもイケメンがそろっているのでビックリしたのです、尚姫もそろそろ結婚してもいい齢であり、あせっていたのです、 尚姫はそこで一人のイケメンと深い仲になるのです、尚姫がゆう姫にイケメンが一杯いるので行くように勧めるのですが、ゆう姫は巫女であるのでと断っていた、 のです、 しかし気になっているので、様子を見に行く事にしたのです、尚姫の言うとおりなかなかのイケメンぞろいです、何人かが踊りと歌を歌っており、大盛りあがり、 をしていたのです、突然、ここにゆう姫様がお越しになっています、一曲歌を歌ってもらいましょう、と舞台に上がらされ、筑紫音頭をどうぞと言われ、嫌い、 ではないので歌い始めたのです、 後に天照大臣(あまてらすおおかみ)が世をはかなんで、天の岩戸に隠れて出てこなくなり、世の中が真っ暗となり皆が困った時に、ゆう姫に頼んで、天の岩戸の、 前で歌ってもらった所、天照大臣(あまてらすおおかみ)が上手い歌が聞こえるので、気になり、少し岩戸を開けると、待ち構えていたばか力のみことが岩戸をあけ、 元の明るい世の中になるのはもう少し後の事なのです、 万雷の拍手がおこり、店の支配人ですと一人のイケメンが挨拶し、奥へどうぞと案内したのです、そこには肉料理が沢山あったのです、ゆう姫は肉が大好きなのです、 目をまるくしていると、酒を勧められ、肉を牛になるくらい食べたのです、 ゆう姫は目の前のイケメンが鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)とは知りません、なんとなく好きなタイプだったのです、優しく手を握られ、抱きしめられ、 そのまま身を任せてしまったのです、 気がつくと、店には酔っ払った女達だけで、イケメンは一人もおりません、あわてて卑弥呼の元に戻ると、鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)が攻めて来た、 という事なので、大丈夫です幻術で撃退しますと、手をかざし、やくもくさんまんだーら、やくもくさんまんだーらと唱えたのです、8つの頭を持つ龍が現れる、 はずですが何も現れません、 ゆう姫は処女を失ったので力も失ったのです、そのうち、向こうから鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)と尚と深い関係になったイケメンが近づき、 危害は加えません、私と結婚して下さいと求婚したのです、 そして、卑弥呼の尚姫とイケメンの空幸彦、ゆう姫と鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)が結婚するのです、ゆう姫の産んだ皇太子、神倭伊波礼琵古命、 (かむやまといわれひこのみことが後に東征し奈良に平城京を造り、初代天皇、神武天皇となるのです、尚姫の産んだ橘の尊は神武天皇を支え大和朝廷の重臣と、 なるのです、しかしその東征の道は険しく幾たびか危機に陥るのです、 鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)は九州を平定し、その子供神倭伊波礼琵古命(かむやまといわれひこのみこと)は成人し東征に向かう事になったのです。‐---完
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