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「えっ!? 今、ミサイルかわしたよね?運転上手いじゃん!」興奮した瑞希の声に、清志が落ち着いた声で返事を返した。 「もう、やらなくなったけど、中学に入るまではゲームばかりやってたから、こう言うの得意なんだ」そう言いながら、ディスプレイをダブルクリックして、速度設定をMAXに変えた。  車を一気にバックさせると、同時に二度の爆発音が起きた。  ミサイルは、徐行していた車が、本来なら居たであろう場所に着弾していた。 「また、かわした!」瑞希がはしゃいだ声で叫んだので、古風で物静かだと思っていた瑞希でも、こんな声で喜ぶんだ。と、驚きながらも運転に集中した。 ( 親子揃って、こんなミサイルでヤられるかよ!)    瑞希から自爆と言う単語を聞いた瞬間、レッドアイに自爆させてやると、清志の腹は決まっていた。  自爆機能のあるマシーンが弾薬を使い果たしたら、任務遂行の為に特攻してくる。それがレッドアイのシステムだ。ならば……。  清志が車をそのままバックさせると、ミサイルを外したレッドアイ四機が機銃をオートで撃ちながら車を追って来た。
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