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「十億テラバイトか。俺にそう言う知識は無いし、自分がどう感じたかしか言えないけど、半分は当たりだと思う」そう言って清志が更に続けた。 「自分自身のコアである魂があって、身体があるだろ?この身体は魂を現世に繋ぐ器であると同時に、受信機でもあるんだ」 「受信機って、何を受信するの?」瑞希が尋ねると、清志が困ったように答えた。 「神の声かも知れないし、宇宙意識かも知れない。何だかわからないけど感じるんだ」 「何だよそれ。何かの声が聞こえるのか?アニキはエスパーか?」ジュンの問いに清志が笑みを浮かべながら首を横に振った。 「ノーマルな筈だけど、声が聞こえるとかじゃなくて、感じるんだ。疑似宇宙に行ってから感じ方が強くなったけど、自分が何かを知りたいと思うと、その答えが頭の中に浮かぶ。 潜在意識って言葉があるだろ?人間が普段意識しているのが顕在意識、自我が意識出来ない領域が潜在意識で、潜在意識が九割を占めているって説もある」 「言葉は知っているけど、潜在意識の役目がよくわからない」瑞希が言うと、清志が頷きながら答えた。 「記憶や行動とか……顕在意識が全てを処理出来るわけじゃないから、顕在意識のサポートみたいな感じかな。例えば俺たちは目に映る全てを記憶しようとして記憶しているわけじゃない。無造作に記憶したものを引き出す役割が潜在意識だったり、歩こうとした場合に、顕在意識は足元や足を動かすと言う動作に集中するけど、実際は意識しなくても上半身でバランスを取ったりしているから、立っていられるし歩ける。これも潜在意識の役目だよ」  瑞希の、なんとなく納得したような様子を確認してソニアが尋ねた。
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