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僕は硬い道を歩いて渡る。
もう少しで渡りきる時に静寂を破りけたたましい大音量が聞こえて地響きをとどろかせながら4つの光る目が近付いてくるのに気がついた。
僕は少し急いだとき水溜まりに足を取られた。
空中に身体が浮いて滑って転んだ。
時が止まったように感じた。
( 月明かりの中を歩いていたら変身できるのに。)
若い五感が危険を察知すると命を実感したばかりなのに命の危機を感じる恐ろしさ。
僕に人間様の乗り物がぶつかって走り去る。
あっというまに何も無かったかのようにいなくなった。
( 事切れる前に誰もいない場所に行かないと。)
僕は全身に力を込めて立ち上がろうとするが身体が宙に浮くだけで、いつものように立ち上がれない。
何度やっても立ち上がれない。
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