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光の玉がたくさん連なり動いてキラキラ輝く街を眺めていた。
暗い空の下にギラギラな色が瞬き、その空にもぼうっと白い明かりが届いてそこの上には星も見えない。
毎日毎日飽きることなく眺めていたんだ。
ビルの窓にも明かりが灯って光の塔が立ち並ぶ。
「 掟その1 、この先へ行ってはならぬ。」
生まれた時からずっと言い聞かされてるのに僕は、どうしてもあの光が輝くところへ行ってみたいと思うようになったんだ。
自分の周りには一つも無い光の瞬きを手に入れたくて僕は暗い闇の中から手を伸ばした。
だけどその手は空を切るだけで何もつかめはしないんだ。
僕の中の知らない誰かがアソコへ行け、アソコへ行けと叫んでるような気がしてたんだ。
光が輝くシャングリラに行ってみたいんだ。
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