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亜実がしつこく年下学生が彼氏で、それでいいのかと聞いてくる。
私は頷くだけ。
もんじゃを広げ、二人でつつきながら食べるが、視線は倖を追う。
「 ねぇ 学生だって、彼。いいの? 特にさ、金銭面は清羅持ちになるんだよ?私ら給料だってそんな余裕あるわけじゃないし 」
「 現実はそうだよね… でもさ、私と付き合うの決めた子だよ? 即決、悩まないで決めたの、すごいよね。
しかもイケメンくんで、あの笑顔最高。
金銭面は倖くんに合わせたら損はないでしょ 」
これは夢かも知れない。
そして現実。
「 清羅、私頭痛くなってきた… 出よ 」
亜実は私と倖の付き合いがやはり信じられずいる。
亜実はコメカミを押さえながら店の外に、私は会計のためレジに立つ。
「 清羅さん、これ俺のラインIDだよ 」
ライン… さすが若者早い。
「 ありがとう!」
出来れば 携帯番号から教えてくれたら良かったかも。
「 じゃあね、ごちそうさまでした 」
「 バイバイ、清羅さん 」
え、バイバイ!?
「 あ… うん、またね 」
バイバイって、いつぶりよ…
私と亜実なら、お疲れ~ とか、 またね~ とか。
違うなぁ やっぱ学生だなぁ…
私も確か若いはずなのに、変に年を感じちゃうわ。
お好み焼き屋を出て、亜実が頭痛薬を買いたいと言い薬局を探し行く。
「 清羅、あんたはなんだって学生捕まえるのよ、せめて同い年か年上かだよ、そしたら私も花咲のに 」
「 またそんな事言って… 後から知ったんだもん仕方ないよ。けど、花の彼氏持ちになったな~ ごめんね亜実 」
「 はいはい、好きにして 」
適当にあしらう亜実に 私は苦笑した。
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