386人が本棚に入れています
本棚に追加
店長の話をしながら店に着いた私と亜実は裏口から入り 商品を手ににらめっこしている菜々と会った。
「 お疲れ菜々、私と清羅から差し入れ 」
「 亜実ありがと、清羅もありがとね!で、手伝いに来てくれたわけ?」
「 違うよ、差し入れだけ~」
私は菜々に倖の事を話そうか少しだけ迷っていた。
今 話しても明日には夢で終わっているかもしれない。
入社した時から私と亜実と菜々は一緒で、3人でずっと頑張ってきた仲間であり友達。
「 菜々、やりながら聞いてほしいんだけど実はね… 」
「 清羅に男が出来たよ!」
あっ!!
「 え、何それ、ほんとに? 冗談?」
「 うん、ほんと。年下で大学生!」
「 なんで冗談よ、失礼な 」
んとに亜実はっ
「 学生なの!? なんでまた… 」
亜実と同じだな、この反応。
逆の立場でも 私も言うだろうし…
「 ちょっと、清羅 あんた学生にからかわれてない?」
「 なんでよ!からかうもなにも、私が一目惚れして強引に捕まえたの 」
「 うっそ… どうかしちゃった? 学生でしょ?ついこの間まで高校生じゃない、大丈夫?」
まったく女と言うのは いちいち 先に心配しながら文句言って。
しかも探るんだから。
倖くんを見てもないのに~
「 菜々、清羅の彼氏、イケメンだよ~ 」
「 マジで!ちょっと、会わせてよ 」
ほら、ね。
3人のうち誰かに彼氏出来ると彼氏の友達を物色したいもんよね。
は~…
倖くん、ほんとに私で良かったのかな…
最初のコメントを投稿しよう!