年下の彼

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店に着いて開店準備を始める。 菜々も亜実も私と同じように出勤し、店長が出勤してくる。 「 おはよう、気合い入ってるね~ あ、両替は私が行くから店 お願いね、後 バイト一人雇ったから、あとで紹介するわ 」 バイト… いつの間に。 私や亜実は初耳で顔を見合せた。 「 菜々、バイトの子 どんな感じ?」 「 …何とも言えないかな。見ればわかる、見ればね 」 どういう事よ… 「 その子のシフトはどうなのよ?」 「 19歳のフリーターだから 店長は社員になるのを視野にいれて雇ったみたいよ 」 そう聞いて驚いた。 ゆくゆくは社員、そうなれば 店長は容赦ない。 それをカバーするのは私たちの役目。 簡単に辞められても困るため、それぞれが 仕事を教え、時には息抜きさせる。 「 バイトか… どんな子にしろ、頑張ってかなきゃね 」 「 そうだね、亜実、いじめないでね?」 「 なんで私よっ 店長でしょ!も~ 早く開店準備するよ!」 冗談なのになぁ 菜々と見合い笑って 持ち場で仕事を始めた。 開店 30分前、新しいバイトが顔を出した。 「 おはようございまーす!」 あ… この子が、新しいバイトさん。 「 あ、はいはい 紹介するわね、みんな集まって~」 この子…… ん~ 服装 変えなきゃだ! 「 今日から一緒に働く、緑川 琴音さん、みんな よろしくね。まずは 菜々と今日一日 接客してもらうから 」 菜々が… 「 頑張ります! よろしくお願いしますっ 」 「 私、徳永 菜々、よろしくね 」 琴音は菜々に よろしくと言われ、目が垂れて 何とも言えない可愛い笑みを見せた。
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