386人が本棚に入れています
本棚に追加
店に着いて開店準備を始める。
菜々も亜実も私と同じように出勤し、店長が出勤してくる。
「 おはよう、気合い入ってるね~ あ、両替は私が行くから店 お願いね、後 バイト一人雇ったから、あとで紹介するわ 」
バイト… いつの間に。
私や亜実は初耳で顔を見合せた。
「 菜々、バイトの子 どんな感じ?」
「 …何とも言えないかな。見ればわかる、見ればね 」
どういう事よ…
「 その子のシフトはどうなのよ?」
「 19歳のフリーターだから 店長は社員になるのを視野にいれて雇ったみたいよ 」
そう聞いて驚いた。
ゆくゆくは社員、そうなれば 店長は容赦ない。
それをカバーするのは私たちの役目。
簡単に辞められても困るため、それぞれが 仕事を教え、時には息抜きさせる。
「 バイトか… どんな子にしろ、頑張ってかなきゃね 」
「 そうだね、亜実、いじめないでね?」
「 なんで私よっ 店長でしょ!も~ 早く開店準備するよ!」
冗談なのになぁ
菜々と見合い笑って 持ち場で仕事を始めた。
開店 30分前、新しいバイトが顔を出した。
「 おはようございまーす!」
あ… この子が、新しいバイトさん。
「 あ、はいはい 紹介するわね、みんな集まって~」
この子……
ん~ 服装 変えなきゃだ!
「 今日から一緒に働く、緑川 琴音さん、みんな よろしくね。まずは 菜々と今日一日 接客してもらうから 」
菜々が…
「 頑張ります! よろしくお願いしますっ 」
「 私、徳永 菜々、よろしくね 」
琴音は菜々に よろしくと言われ、目が垂れて 何とも言えない可愛い笑みを見せた。
最初のコメントを投稿しよう!