年下の彼

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次に、亜実と挨拶を交わし私の前に来た。 「 私、レジ担当の島本 清羅って言います、よろしくね 」 「 はい!こちらこそ、よろしくお願いします 」 もう一人学生バイトがいるが、夕方からで週に2日程度しか入らないせいか辞めそうだ。 ワゴンセールの案内はDMや折り込みチラシなどでも知らせているため、それ目当てに来る客はもう並んで開店を待っていた。 開店、客はすぐに店内へ。 あたふたする琴音、菜々がボソッと耳打ちでサポートしながら接客していく。 それを販売担当の亜実が うまく服を組み合わせられるように お客に服をすすめる。 私はレジから離れず常に笑顔でお客様に声をかける。 お昼休憩は お客が引く時間に順に裏で食べる。 そこで盛り上がるのは やはり、新人の事を色々聞く。 「 清羅、菜々、琴音と一緒に二番ね、亜実は三番 」 休憩は番号で表している、店長は常に一番に入る。 休憩する順で番号が決まる。 時間は1時半、お客も昼時間になれば一旦 店も落ち着く。 「 二番 入って 」 店長に言われ 菜々と琴音と休憩に入った。 お昼は 店長がお弁当を取っているため、おごりの日はみんな同じ物を食べる。 「 今日は唐揚げじゃん!清羅の好きな揚げ茄子もあるよ~ 」 「 やった!琴音ちゃんも食べよ。忙しいときは ヘルプで呼ばれるから 食べちゃお 」 初めての勤務を思い出す。 緊張して、声すらかけられず、逆に声をかけられると オドオドしながら商品をすすめ、会話したり、買ってもらえたら 嬉しくてたまらない。 神経が張るため 食事はなかなか食べられなかった、それは3日もすれば 嫌でも食べるようになる。 「 琴音ちゃんは なんでこの仕事選んだの?」 菜々が琴音に質問すると、琴音は食べる手を止めた。
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