年下の彼

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私に向かって微笑みを見せる倖。 レジを挟み、倖と対面する頃には店は閉店間際。 倖くん… 「 なんでいるの… 」 「 サプライズ 」 サプライズ? 私に会いに来たのが? 早くフルため? 「 もうすぐ終わりでしょ、待ってるから 」 そう言って倖が店から出ていく。 そして 私に菜々が食らいつく。 「 清羅~ まさかあの子が例の? 」 頷くと、亜実まで頷く。 そして、琴音に彼氏ですか?と聞かれた。 また頷く私に いつの間にかいた店長が私に上がっていいと言った。 「 いえ、閉めてから上がりますよ 」 「 清羅… 釣った男を逃がすのはバカのする事、わかる?春は短いの… 女っていう花の命もね…」 店長、意味がわかりませんが… 「 清羅、彼氏30分はいたよ? 今日くらいいいじゃん上がりなよ、報告はしてもらうけどね 」 何よ、それ。 「 報告は約束しない! でも、店長お言葉に甘えて上がります 」 亜実や菜々、琴音にも一言かけ、店を出た。 そこには携帯も弄らず、ただ私を待っていた倖がいた。 「 倖くん、お疲れ 」 「 お疲れさま、清羅さん 」 嬉しい言葉。 それと同時に気付いたことがある。 それは服装。 倖は学生らしいが それなりにオシャレ。 イケメンがヨレたシャツを着ても似合うもの。 反対に私は 店の方針でレジに立つ私は店のロゴ入りのブラウスにスラックスパンツ。 亜実と菜々はロゴ入りパフTシャツに店のスカートやパンツを履いて見本にしている。 カチッとしている私の隣にラフな倖。 私から見て 恋人に見えなかった。
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