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最近、私の周りは華やかなオーラで溢れている。
その中で私は彼氏いない歴数年?
数年もの間、当然彼氏もおらず独身、と言ってもまだ花咲く23歳。
だからこそ自分では花の独身だと公言している。
でも…
寂しいの。
つまんないの。
だって、一人だもん。
仕方ないじゃない…
花は水がないと枯れるのよ。
友達は 玉の輿や、好きな人と結婚をしていく。
そんな幸せな報告を受けるばかりで財布までが寂しい。
そして、ある日のこと…
「 あれ、清羅じゃん? うっわ、お前マジか~ 久しぶりだな!」
ん… げっ! こいつはっ…
街中で呼び止められた私が目にしたのは、高校時代の彼氏だった奴。
最低野郎!
「 あの~… 誰ですか?」
そう、見たくも会いたくもなければ記憶に残したくない奴。
「 誰って、俺じゃん!松林 透だよ 」
それが、こいつ… 知ってますとも。
私と後輩を二股した上に、後輩を選んだ奴だから!
しかも私の無垢なファーストキスを奪った数日後、私にこやかに言った。
ごめんな、その一言だけ。
だから あんたなんて過去の片隅から消し去ったのに。
「 なぁ 暇?」
「 …いえ全然、人違いですから 」
「 なぁ なぁ なぁ、どう見ても清羅じゃんか、付き合えよ~ 昔の…」
「 うっさいわね!しつこいよ、あんた!」
大声で一喝した私は 人混みに隠れ逃げるように立ち去った。
男なんて、どいつもこいつも……
ムカつく!
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