いきなりライバル

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倖を連れて行った店は価格がお安い、それなのに料理が創作で美味しいと評判の和食屋・ニンジンのお家。 ここも、名前が気に入って亜実や菜々とよく来る店。 ニンジンと言うだけあって、全国の色んなニンジンを使った料理、他にも見て楽しい創作料理がある。 ただ、驚いたのは倖も知っていたという事。 「 来たことあるんだ?」 「 うん、友達と何人かで。清羅さんがよく この店に来てたなら知らないうちに会ってたかもね 」 さらっと言うなぁ… きっと会ってないと思うよ、イケメンがいたなら気づくだろうしね。 「 清羅さん、何にする?」 「 ん~ 倖くん、せーので1品ずつ指差そうか?」 決めてって言っても迷うよね、私の事も考えてさ。 「 それいいね、じゃ せーの…」 「 倖くん!!」 え… 倖が楽しそうに せーの、そこまで言って 呼ばれた。 見れば倖の真横に立ってる女子。 私よりも髪は長くゆるい巻髪。 しかも、可愛い。 …どなた? 「 倖くん、ここで会うなんて運命!嬉しいっ 」 は… 運命? 「 理々香、知奈… いたんだ 」 あ、女友達… でも私の勘が正しければ… 「 あ、紹介するよ。彼女は清羅さんって言ってアズ・カレンに勤めてて俺… 」 「 あー!知ってる… その店。ねぇ倖くん、これ終わったら遊ばない?」 聞いてないしね。 これって… 私とご飯の事かしら? この子は倖くんが好きだわね。 私の事、チラッとしか見ないし… 倖くんが紹介してんのに、話変えるし… 間違いないわ。
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