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理々香とそばにいる知奈は私がいない者扱いで倖だけが目を泳がせ戸惑っている。
私といながら女友達が引いていかず押されるばかり倖、いい大人の私はほったらかし。
この状況、私が同じような年代ならすでに怒っていたかもしれない。
無言でいる私はただ話に聞き耳立てるだけ。
「 ねぇ、倖くんそういえばねぇ… 」
「 理々香! 悪いけど今俺… 」
あ、振り切る?
「 聞いてよ!ね? あのね… 」
逆に食いつくか…
「 理々香って! 」
お?
「 何よ… 私よりもこのオバサン選ぶの!?」
はあ!? オバサンって、私!?
「 清羅さんはオバサンじゃない! 理々香 謝れっ 」
倖くん…
理々香は倖に強い口調で言われ口を閉じ、私を睨んだ。
「 …こんなオバサンなんかにっ 倖くんのバカ!」
は~… オバサン、オバサンって…
まだ23歳だって!! 失礼な。
理々香は涙目で言って立ち去った。
その後を追うように知奈も。
倖はため息ついてテーブルに肘を付き顔を手で覆う。
私も女だから理々香の気持ちはわからないでもない。
「 ごめん、清羅さん… 理々香かオバサンなんて言って… 」
なんで倖くんが謝るかな…
沈む倖に、私は 頭をよしよしとしてあげた。
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