いきなりライバル

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車で走ること15分。 すぐに着いてしまったが、私には濃い15分だった。 「 早いな、着くの 」 「 今日は来てくれてありがとね、また連絡する 」 …ん? 返事は? なぜか倖が返事しない。 「 清羅さん、清羅さんはさぁ 俺を捕まえたよね? 今どう思ってる?」 どうって… 「 嬉しいかな… なんで?」 「 いや、別に。じゃあ またね 」 「 うん、またね 」 なんで聞いたんだろ… 倖に見送られながら 私も自宅に帰った。 いつの間にか亜実と菜々からの着信があった。 なんだか お腹が膨れている私は とりあえずベッドに横になる。 捕まえて、今 どう思ってるか… 嬉しいに決まってる、何年ぶりかに聞く甘い言葉も心臓に悪いくらい。 しかも、あんなに まっすぐ言われたら… いつか私が襲っちゃいそう。 いや、近いかも? 布団の温もりが睡魔を誘い うとうとしていた時、携帯が鳴り出し、ビックリした。 「 もうっ 誰っ…… 亜実か。 はい、もしもし?」 『 もしもし、じゃないでしょ~ なんでかけ直してこないのよ、私に何かあったらどうする気!』 ないない、まずないわ。 「 ごめん、亜実になんかあったら泣くから~ で、何?」 『 あんたが上がったあと、レジ閉めてたけど1円足んなかったの 』 は!? 不足っ… どうして、私がレジしてたのに…
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