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下手なウソ泣きの亜実に呆れながら話そうとした時倖が来た。
「 清羅さん、これ 俺からサービス 」
え、サービス?
「 わ、嬉しい! でもイケメン店員さん、清羅がおかしな事言うのよ、キッパリ言ってあげてくれない?」
「 亜実!!だからぁやめて 」
「 ん~ 付き合ってますよ、ついさっきから。ね、清羅さん 」
あ… 言った。うわぁ、うわぁ!
倖の答えに 亜実はもちろん、私までが 驚き 口が半開きになった。
ほんとに…
ほんとに私と…
あり得ない事って、あったりするんだ。
「 マジなの? 清羅と、付き合うの? この清羅と?本気で?からかってる?」
「 いえ。はい。あんな告白初めてで面白かったから、きっと付き合ったら楽しいと思って 」
たはは~ そこですかっ
「 亜実~ 捕まえちゃった!えへっ 」
「 信じらんな… でもでも、あなた ここの社員か経営関係?」
亜実、それは私が聞く事でしょ。
「 俺、東亞大学1年ですよ?高校出たばかりのピチピチ大学生です 」
は……?
はあ!?
「 大学1年ーっ!! 」
亜実とハモり言った。
確かに見ればよくわかるかもしれない。
でもまさか年下で、しかも学生。
私が一目惚れして強引に捕まえたのは年下イケメン。
こんなのアリ?
「 ちょっと、清羅… 」
私が捕まえたのは、年下…
嘘でしょ…
私に笑みを見せている倖。
その笑みに 不思議と高鳴る気持ち。
間違ってない…
そうだよね?
「 亜実、私の彼氏だから。倖くんよ、よろしくね 」
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