年下の彼

3/14
前へ
/256ページ
次へ
下手なウソ泣きの亜実に呆れながら話そうとした時倖が来た。 「 清羅さん、これ 俺からサービス 」 え、サービス? 「 わ、嬉しい! でもイケメン店員さん、清羅がおかしな事言うのよ、キッパリ言ってあげてくれない?」 「 亜実!!だからぁやめて 」 「 ん~ 付き合ってますよ、ついさっきから。ね、清羅さん 」 あ… 言った。うわぁ、うわぁ! 倖の答えに 亜実はもちろん、私までが 驚き 口が半開きになった。 ほんとに… ほんとに私と… あり得ない事って、あったりするんだ。 「 マジなの? 清羅と、付き合うの? この清羅と?本気で?からかってる?」 「 いえ。はい。あんな告白初めてで面白かったから、きっと付き合ったら楽しいと思って 」 たはは~ そこですかっ 「 亜実~ 捕まえちゃった!えへっ 」 「 信じらんな… でもでも、あなた ここの社員か経営関係?」 亜実、それは私が聞く事でしょ。 「 俺、東亞大学1年ですよ?高校出たばかりのピチピチ大学生です 」 は……? はあ!? 「 大学1年ーっ!! 」 亜実とハモり言った。 確かに見ればよくわかるかもしれない。 でもまさか年下で、しかも学生。 私が一目惚れして強引に捕まえたのは年下イケメン。 こんなのアリ? 「 ちょっと、清羅… 」 私が捕まえたのは、年下… 嘘でしょ… 私に笑みを見せている倖。 その笑みに 不思議と高鳴る気持ち。 間違ってない… そうだよね? 「 亜実、私の彼氏だから。倖くんよ、よろしくね 」
/256ページ

最初のコメントを投稿しよう!

386人が本棚に入れています
本棚に追加