1人が本棚に入れています
本棚に追加
「ありがと」
この時ほど私たちが男女であることに感謝したことはない。
私は可愛い女の子が好きだけど、そういう行為をするのはまた別の話。
女の子を恋人にしたいわけじゃない。
黒木は恋愛対象外。
「あの子と黒木、付き合ってんの?」
「いや?」
「…あれ?おめでとって言おうと思ったのにな」
ちろりと笑った。
こいつの笑った顔は好き。
「外れたな、珍しい」
「ほんとだよ」
恋人でもないのにキスできるやつとは付き合えない。
自分はもちろん例外。
自分を例外にしなきゃ、誰だって生きてけないでしょ?
最初のコメントを投稿しよう!