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夏祭りってやっぱり浴衣姿
夏が来る度に僕の心は、ドキドキになる。
…………………………………。
………………なワケない。
蒼「空ー?まだ着替えかかるのー?」
空「ちょっと待って!…まだ…もう少し……!」
僕の部屋のドアを開けた蒼の顔は……。
凄~く嬉しそう…。
蒼「空~♪…可愛い~♪!」
……………………嬉しそうで何よりです。
「夏祭りに行くから浴衣着て」とかお願いされるとは、思ってたけど……。
………まさか。
あの立原兄弟と一緒だなんて聞いてなかったし……。
蒼だけなら、まぁいつもの事だし良いかなぁ……なーんて甘い考えしていた僕が悪いですよ。
あー。そう僕が悪い。
……………………。
……………………。
……大体にして、女装を進めた親達が悪い!!
髪の毛のセットも終わり蒼に準備出来たと伝えると。
蒼「……空、そのグロスやだ!」
はぁ??
空「…一応、流行の色なんだけど…。」
蒼「空は、普通の薄~いピンクのグロスで十分なの!元々の唇の色が良い感じなのに、そんな濃いめの色は、絶対にダメ!」
……………………。
蒼は、一度言い出したら貫き通すタイプ。
僕は、諦める選択しか残っていない。
空「……解った……。」
そして浴衣姿の僕をエスコートするように蒼は、手を握った。
もし、蒼が本当の女の子にエスコートしていたら…………。
……なんかモヤモヤする。
………なんかって何?
………モヤモヤって?
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