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待ち合わせ場所に到着。
啓一「おー。ジャストだねー。亮一が髪の毛のセットに時間かかったから、待たせたと思ってたよ。」
………………あ。
………なんか、今日の亮一くん。
………格好いい…………。
啓一「うわ~!空ちゃん可愛い~♪」
…………………どーも!(怒)
蒼 「空も髪の毛にかなり時間かかったから丁度良かったね。」
啓一くん、上から下までジットリ見すぎ!
は、恥ずかしいよ…。
ちょっと顔を反らしてると。
亮一「…どーでもいい…。…腹へったから何か食いに行かねぇ?花火上がるまで時間あるし。」
……………は?
何それ?
どーでもいいって?
僕の可愛さよりも食べ物優先!?
…………別に良いですよ!
別に亮一くんの為とかでオメカシしたワケじゃないし!
大体ねぇー………。
亮一くんの為にオメカシする訳がないよー!!
蒼 「…空?どうしたの?何か怖いオーラが…。」
空 「…何でもない…!」
啓一「ねぇ蒼ー。…ちょっと…。」
啓一くんが蒼にヒソッと話す。
啓一「…今日だけ空ちゃんエスコートさせて~!…お願い!」
蒼 「…え~?…まぁ、良いけど…二人きりとかには、させないからね!」
啓一「大丈夫~。蒼兄さんが居るのにそんな事したら、俺ケダモノじゃ~ん!」
蒼 「…もう既にケダモノっぽいよ。って、いつから僕、君の兄になったの!?」
……………なにあれ?
コソコソ二人で話して僕は、置いてけぼり。
………はぁ。
……人がガヤガヤ集まってて蒸し暑いのを更に上乗せしてる。
キレイな浴衣姿の女性。
僕は、見た目だけ。
身体は、「男」。
何でこんな格好してるんだっけ……?
……たしか
……たしか
……凄く前に………
亮一「…まだそんなトコに居んの?蒼と啓一は?」
空 「……る。」
亮一「は?聞こえねぇんだけど…」
空 「もう帰る!」
浴衣を着ていたのを忘れて猛ダッシュする僕。
突然で亮一くんは、呆然とした。
蒼 「空ー。ごめん。ちょっと啓一くんが……あれ?…空は…?」
啓一「亮一?一緒じゃなかったの?」
亮一くんの後ろ姿を見た蒼と啓一くんは……。
蒼 「…ナンパで連れていかれた……?」
亮一「…ちょっと帰るわ…。」
啓一「え!?マジでナンパなの!?おい!亮一!」
蒼と啓一くんをパニック状態のまま、僕を追いかけようと走り出した亮一くん。
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