26人が本棚に入れています
本棚に追加
「孤独の……闇に…落ちたとしても……‼」
シュウは歌いながら目を細める。
(あぁ……今日も綺麗だ……)
シュウにとって、歌は命そのものだった。
(言霊が、一つ一つ真珠のように光り輝やく……)
(まるで、スターダストのよう……)
シュウの紡いだ言霊が、光の粒となって降り注ぐ。
その光景を見たシュウの頬に、はらりと一筋の涙が流れ落ちる。
(美しい……‼)
シュウの涙に、会場は悲鳴に近い歓声に包まれる。
「君の事を……想い続ける……」
甘やかな吐息と共に、シュウは最後の一節を歌い切った。
次の瞬間、割れるような拍手に包まれる。
ステージを終えて会場全体に、真珠のような言霊スターダストが、はらはらと細雪のように降り注いだ。
最初のコメントを投稿しよう!