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「お母さんは、私を産むことを嫌だった訳じゃないの?」
「そんな訳ないじゃないか」
中学生の私には理解できない感情に、複雑な思いだ。
「でも、お母さんはね、上手くいかない子育てで、益々鬱が酷くなって…親身に話を聞いてくれる主治医の藤堂先生だけが味方だと思うようになったんだ」
「....」
藤堂って、手紙を持って来た人…
「それで、お母さんはその先生に、依存してしまって、結果的に離婚に至った訳なんだ」
「でも、離婚したのは5才の時でしょ?
なんでお母さんは、3才までの私しか知らないの? それに、離婚した後もお母さんに会ってたじゃない!」
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