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小さいころから、変なものが見えた。
そう、この世のものではないもの。あやかし。
幼いころは、見えることが当たり前だと思っていたため、物心つく頃にはよく彼らと話をしていた。あやかしが見えるという特異な体質な上に一人っ子だった私は、彼らと遊ぶことでさみしさを紛らわせていた。だからよく周囲には変わった子供だと思われていたのだった。だって、何もないところで一人で話しているのだから、そう思われても不思議ではないだろう。
話ができるあやかしはいいのだが、たまに、話が通じず、突然襲ってくるあやかしもいた。しかし、襲われそうになる度に決まって母が助けに来てくれた。母もあやかしが見える人であり、とても力が強かったため、私はいつも母に助けられていたのだった。
助けられていた。だけどね・・・。
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