お別れだ

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お別れだ

今は早朝か。昨日のことが蘇る..... 昨日の朝に見た夢がある。喧嘩して割れてしまったグラスの欠片をかき集めてる夢を あれは一体、なんだったんだろう。 あの時は手から血の雫が零れてたんだったかな 「僕らは.....こんな別れ方したかったのかな」 ずっと分かってたんだ.....心の奥底ではね。 私達は、最も辛い選択をしないといけないことを。それが、ベストってことを..... 拒んでいる自己愛..... その結果、自家撞着の繰り返しだ。 「私はいつになったら、本当の気持ちを君に言えるのかな.....」 緩やかに崩れていくこの空間(せかい)で足掻いている僕の唯一の活路。 色褪せた君の.....微笑み刻んで 僕は栓を抜いたんだ。 私はその時、声を枯らして叫んだ。 「別れたくない!!」 って叫んだ。 反響なのか、残響なのか、分からないけど その叫びは虚しく部屋に響いた。 君という鎖から外されたら何一つ残ってなんかいないんだよ..... 僕とキミ、二人を繋いでた偶然 それがもう、暗転したり、断然したりして 儚く千々になった。 「所詮、僕らの関係はこんなもんだってことだよ」 と僕は呟いた。 枯れた頬に伝う誰かの涙 でも、僕はどこかで出会えると信じていた。 それは大きく違った想いだった。 気づいたんだ、昨日の凪いだ夜に 落ちていた花弁拾い上げた時に もう、君には会えない。二度とあそこには戻れない。 この花弁も同じ。また咲き誇ることは無い。手のひらの上の小さな死 この花と同じように僕らの時間は止まったままなのかもね..... 思い出すよ、初めてあった季節を.....君が私に優しく微笑んでくれた顔を..... でも、今は過去を押し合って 二人が傷つく限り傷ついてしまった。 私たちの心は棘だらけだね..... あの頃はただ、重苦しく続くこの関係だったのに悲しい程に「変わらない心」があった。 「愛してる」や「離れがたい」って言葉は僕が言わなくちゃいけないのに..... 今日は土砂降りの雨が降っている。 私の心にも土砂降りの雨が.......... 呆然 悚然 視界もけむり行く おかしい、覚悟してたはずなのに、この痛みはなんだろ.....貫かれてしまう体..... 僕ら、2人を繋いでた絆 綻び 解け 日常に消えていった。 「さよなら、愛した人」 ここまでだ、もう振り向かないで歩きだそうと思う。 一度だけ 一度だけ 願いが叶うのならば..... 何度でも生まれ変わって、あの日の君に会いに行きたい。いや、会いに行くよ。 声を枯らして叫んだ、反響 残響 部屋では虚しく響いただけだ。 外された鎖のその先は何一つ残ってないんだろう..... 私達、2人を繋いでた絆 綻び 解けてしまい、日常に消えていった。 「さよなら、愛した人」ここまでだね。 私はもう、振り向かないで歩き出すと決めたから。 これでおしまいだよ。 でも、いつか会えた時は.......... 『笑ってほしい』
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