おまけ「あなたから求めて欲しい」

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「ねぇ、カバネさん、縛っていいですか?」 俺の前に立ったヤシンは、ロープを手にそんな事を言い出した。 ソファでくつろいでいた俺は、ソファから滑り落ちて、大きな音を立てて床に転がった。 「ししし縛るって、な、なななんでっ?!」 「なんでって、そういうプレイをしたいと思ったからです。だから、服を全部脱いで下さい」 ヤシンは顔色ひとつ変えずに、床に転がる俺を軽々と姫抱っこした。 「なっ、なな…なにする気だっ」 「ベッドまで運びます。そこで縛って、その後にたっぷりと可愛がってあげようと思いまして…」 「やっ、やだーっ!そそそそんな変態っぽい事いやだぁっ」 俺は出来る限り暴れてみたが、ヤシンの腕のからは逃れることが出来ず、そのままベッドまで運ばれてしまった。 「さぁ、服を全部脱いで下さい」 「い、嫌だ。こ、こんな明るいところで…は、恥ずかしいじゃないか」 俺は自分の体を抱きしめて、絶対嫌だと首を振った。 「全く、僕に脱がして欲しいなら、そう言って下さい」 悪魔のような笑みを浮かべて、ヤシンは俺の服に手を掛けた。 「ちっ、ちがっ…やっ、脱がすなっ」 必死に抵抗したけれど、こういう時のヤシンの力は、想像も出来ないくらい強くて、俺はあっという間に全ての衣服を、剥ぎ取られてしまった。 「カバネさん、そこに正座して」 なんだか逆らえず、言われるままに俺はベッドの上で正座した。 俺、なんでこんなに、いつもヤシンの言う通りにしてしまうのか…。ううっ、あの悪魔のような、意地の悪い笑みを見ると、どうしても抗えない…。 これって俺が、前にヤシンに言われたようにドMだから?!俺はヤシンにいじめられたがってるのか?! でも……ヤシンにされるのは、どんな事でも…その、き、気持ちいい…と思ってる自分もいて。 悶々と考え込んでいる間に、ヤシンは本を片手に俺の体に着々とロープを巻き付けていた。手首と足首を縛られ、腕のない左側は、上半身と足首を繋ぐように縛られ、俺の上半身は大きく後ろに反り返った体勢になった。 「カバネさん、苦しくないですか?」 「大丈夫だけど……なんか、これ…恥ずかしい、よ」 反り返った上半身にも、胸の突起の下の辺りにロープ巻かれているし、足も広げられているし、それに…中心のそれにも巻き付けられているし、ま、股の間にもロープが通されていて、少しでも動くと…あ、あの場所がロープで擦れるし……。 「とてもエロくて、想像以上です。ねぇカバネさん、縛られて興奮とかしてます?感度が上がっているか、今から調べていいですよね?」 「やっ、ヤダっ…触っちゃだめ……アッ」 ヤシンに触られまいと、体を捩ったら、胸の突起がロープで擦れて、股の間のロープで下の口が擦れて、俺は体を震わせた。 …震わせると、さらにロープで擦れて快楽が走り、俺はヤシンにまだ何もされていないのに、甘い悲鳴を漏らしてしまった。 「僕まだ何もしてないのに、乳首、もう勃ってきましたね。かわいいなぁ」 目を細めて笑いながら、ヤシンは胸の突起を、両方指で突っついた。 「アァんっ…ダメ、あんっ、あ、はぁんッ…」 「突っついてるだけなのに、そんなに気持ちいいですか?」 「ヤァン、だって…ロープで擦れて、アァッ…ダメぇ…アッ、し、締め付けられ…」 気持ち良くて、それが反応し始めた途端、巻き付けられているロープで、キュッと締め付けられた。 「程良い締め付けでしょう?それと、下の口も動くとロープで擦れて、気持ちいいでしょう?」 「あっ、あっ…おか、おかしくなっちゃうぅ…あぁぁん」 動く程、感じる程、ロープが更に快楽を与えてきて、気持ち良くて頭がぼーっとしてきて、もっと気持ち良くして欲しいとか……とんでもないことを考えてしまってる。 俺、この後どうなってしまうんだろう… 「カバネさん、ココ、突っつくだけじゃ足りないでしょう?どこをどうして欲しいか言えば、もっと気持ち良くしてあげますよ?」 耳元でヤシンが悪魔の囁きをしてくる… 「あ、んッ…つ、摘んでほし、い」 「どこを?」 「……やだ、恥ずかしい…い、言いたくない」 「じゃあ、してあげません」 俺の目から涙がこぼれ落ちた。 僅かな屈辱と、耐え難い快楽と、恥ずかしさと、そんなものが綯い交ぜになった涙が。 「ど…して、こんな、こと…する?恥ずかしい、こと…言わせる?」 「この前言ったでしょう?これからもカバネさんの体に、僕を刻み込むって。僕以外には感じない体にするって、僕なしでは生きていけないようにするって」 「アァんっ…お、れ…もう、十分、ヤシンなしじゃ……生きていけ、ない…よ」 俺が正直な気持ちを口に出すと、ヤシンは嬉しそうに笑ったけど、 「嬉しいですけど、まだまだ調教は必要です。さあ、どこをどうして欲しいか、言ってください」 そう言って、楽しそうに胸の突起をツンツンと突っついた。 「アァッ、やぁぁんっ……ち、乳首、摘んで…ほしっ…」 「いい子ですね、カバネ…」 ヤシンは耳元で囁いて、突っついていたそこを摘んで、きつく捻り上げた。 「あぁぁんっ、ア、あんっ」 「気持ちいいんですか?」 聞かれて俺は『気持ちいい』と言ってしまいそうになり、それほど自分がヤシンにされている事が、気持ちいいと感じていると気付き、恥ずかしくなって顔が一気に赤くなった。 でも、気持ちいいのは事実だったので、ヤシンから目を逸らしてしまったけど、コクコクと頷いた。 「…かわいいけど、今日はそれじゃあ許しませんよ?ほら、僕の目をちゃんと見て、口に出して僕に教えて?出来ますよね、カバネ」 ヤシンはそう言って、胸の突起を摘むのをやめてしまった。 「あっ…や、やめないで……き、気持ち…いい、から…もっと、して」 俺はまた涙を零しながら、ヤシンの目を見てお願いした。 「カバネはエロくて、いい子だから、こっちも触ってあげますね」 満足そうな表情で、ヤシンは右の胸の突起を摘みながら、反り返ったそれを掴んでその先を指の腹で擦った。 「あぁぁっ!ダメぇっ、そこ擦っちゃダメっ、でるっ…出ちゃうっ」 「いっぱい出ましたね。今、舐めて綺麗にしてあげますね」 「やっ、舐めちゃイヤっ…いま、出したばっかりだからっ、舐めちゃダメぇっ…あッ、やぁぁんっ」 ヤシンの舌は、敏感なそれの先をねっとりと舐め回し、その甘い刺激に体を捩ったり、震わせたりすると、胸の先や下の口でロープが擦れ、出したばかりなのに、俺の中心はすぐに硬くなり始めた。 どうしよう…敏感で弱い所を全て弄られて、耐えられない程に……気持ち…いい。縛られて、こんな姿にさせられて、こんな事されて、気持ちいいなんて…俺、凄く変態じゃないか! それに、本当ならやめて欲しいと思わないといけないのに、さっきから、もっとして欲しいと思ってるし。 ロープで擦れるだけでなく、ヤシンの指が…ヤシンが…欲しいと下半身が疼いている。腰が自然とヤシンを求めて揺れてしまう…。 それに気付いたのか、ヤシンは俺のそれを咥えて、きつく吸い上げた。 「はぁんッ、や、だ…また出ちゃう…あぁぁっ」 叫んで俺は大きく体を震わせて、ヤシンは口の中に溢れたそれを、いつものように飲み干して、口の端を拭った。 「こんなにいっぱい出して、いやらしいですね、カバネは。でも、もっと乱れさせてあげますからね」 そう言ってヤシンは、楽しそうに、俺の股の間にロープだけを外して、ロープで擦れていたそこを撫で上げた。 「アァっ…あんっ」 「凄いな。ココ、いつもよりトロトロですよ」 少し乱暴にそこに指を出し入れして、さらに指を1本増やして、わざと音を立てて動かした。 「アァァン…やだやだッ…そんなにいっぱい指入れないで…やぁ、んっ」 「やだ?でも、2本じゃ物足りなそうでしたよ?それに、もう1本いけそう…」 口の端を吊り上げて、ヤシンは躊躇せずにもう1本指を入れた。 「増やすな、バカァっ…ア、あんっ、それやだぁ…はァァんッ」 頭もだけど、体も止めどなく快楽を与えられて、もう自分の体じゃないみたいで…とにかく気持ち良くて、でもこんなに耐え難いほど気持ちいいのに、もっと良くして欲しくて。 俺、ヤシンにされるほど、快楽に囚われて溺れていっている気がする。 「カバネ、こっちも反り返って泣き出しそうだから、触ってあげますね」 俺の耳にわざと息が吹き掛かるように囁いて、ヤシンは反り返らせたそれを掴んで、ゆっくりと扱いた。 「あぁーっ、そ、それ…らめっ…らめだってば……アーッ、あぁぁっ、やだ、出る、出ちゃうっ」 それを扱くヤシンの手の動きが早くなり、入れられた4本の指も、奥の弱い所を激しく擦り上げ、最後はそれの先を強く乱暴に擦られて、俺は派手に撒き散らした。 「こんなに汚して、悪い子ですね。それにしても、すっかりこの前後同時にされるのに弱くなりましたよね」 手についたものを舐めながら、ヤシンは不敵な笑みを浮かべて、そこから指を抜いた。 「はぅっ…」 やだ、まだ抜いちゃ嫌だ。 もっと指で乱して欲しい。いや、指じゃなくてヤシンので深く突かれたい。 って!!俺、今、何考えてた!? 「カバネ、ロープ解いてあげますね。だけどその代わり…」 ロープを解きながら、ヤシンは俺の耳に口を近づけて 「僕ので突いて欲しい所を、分かるように僕に見せて?出来ますよね?」 そう言って、俺の額や目の下に、優しいキスの雨を降らせた。 わ、分かるように見せてって…そそそそそれって、足を開いて腰を浮かせて、隠されたそこをヤシンに見せろって事?! 「ロープ解けましたよ」 ヤシンは目を細め、意地の悪い笑みを浮かべていた。 やらないで許してくれるはずがない。それに多分、やらないと突いて貰えない。 俺は仰向けに寝た状態で、膝を立てて、恥ずかしさで足を震わせながら、おずおずと足を広げた。そして、そこが見えるように、少し腰を浮かせた。 「ヤ、ヤシン…ここここれで、いい…?」 「良く見えませんよ、カバネ。きちんと指で押し広げて見せてくれないと。それと、ちゃんと僕ので奥を突いて欲しいって言わないと」 「そ、そんな…」 恥ずかしくて、また涙が出てきたけど、俺は震える手を股間へ伸ばし、ヒクつくそこを指で押し広げた。 「…こ、ここの奥を……ヤシン、ので……つ、突いて、く、くだ…さい」 耳まで真っ赤になって顔が熱い。恥ずかしくて恥ずかしくて、涙が止まらない。だけど、ヤシンが欲しくて我慢できない。 「…エロいなぁ、カバネ…僕めちゃくちゃ興奮しちゃいました。我慢出来ないから、少し乱暴になるかもですが、許してくださいね」 俺の腰を掴み、ヤシンにしては荒々しく俺の体を引き寄せて、かなり興奮していたそれを俺の中に、根元まで深く突き立てた。 痺れるような、甘く激しい感覚が体に走った。 「アアァァッ、あっ、あッ…そんな、乱暴に…しないでぇっ」 「…でもカバネ、ココを突かれるの、好きですよね?」 「やぁぁんっ…そこ、弱いか、らぁ…あァンッ、あぁ…おかしくなっちゃうよぉ」 気持ちいいけれど、耐えられずに逃げたいような、もっと欲しいような相反する気持ちに戸惑いながらも、求めるように腰を自ら揺らしてしまった。 もう頭の芯までとろけそうで、思考がぐちゃぐちゃになって来て、考えている事とやってることがめちゃくちゃだ。 「凄くかわいいですよ、カバネ」 「あぁんっ…さっきから、呼びすて……は、ずかしい、よ…」 さっきからずっと気になってはいた。 名前を呼びすてにされるのなんて、きっと全然恥ずかしい事じゃないのだろうけど、ヤシンは…こ、ここここういう、え、えっちな時に、わざと呼び捨てにするから、なんだかすごく恥ずかしい。 「さっきの、下のお口を僕に見せてた姿の方が、よっぽど恥ずかしいですよ?でも、呼び捨てされるだけで恥ずかしがるカバネもかわいい!もっともっと、僕にそのかわいい姿を見せて」 頬を上気させ、かなり興奮気味のヤシンは、さらに腰を激しく動かして、奥深くの弱い所を突きまくった。 「アアァァーっ」 俺は大きく仰け反って、何度目かの絶頂に達して、また派手にぶちまけた。そして、ヤシンも俺の中に解き放って、そこからはヤシンのそれが溢れ出た。 「カバネ…今度はバックで突かせて。一旦抜きますから、今度はバックで入れられるように、僕に下の口を見せて?」 呼吸を乱して、熱い息を漏らしながらヤシンはそう言って、そこから自分のそれを引き抜いた。 「ひぃんッ…ヤシンの、いじ…わるぅ……俺に、恥ずかしいことばっかり、させて…」 俺はまたみっともなく、涙をぽろぽろと零しながら、それでもまだヤシンにして欲しくて、望み通りに四つん這いになり、腰を高く突き出して、そこをまた指で押し広げてヤシンに見せた。 「…ここを…ヤシンので……つ、突いて欲しい」 涙で滲む目でヤシンを見てみれば、ヤシンは鼻を摘んで1度上を向いた後、やはり荒々しく俺の腰を掴んで、そこにさっきよりも更に興奮させたそれを突き立て、俺の手首を掴んで体を大きく反らさせた。 「やっっ、ちょっ、らめっ…まって、あっ、あぁーっ」 体を大きく反らされて、さっきよりも更に深い所を、激しく突かれて、俺は目の前がチカチカしてきた。そしてすぐに体を震わせて絶頂してしまった。 「カバネ…カバネっ」 珍しく、何度も何度も俺の名を呼んで、ヤシンはそこを突きながら、果てたばかりの俺のそれを掴んで、激しく扱き始めた。 「ヤシン、らめぇっっ…そ、んなしちゃ、ヤダァ…出したばかりなの、にぃ…ああぁっ、アアァァんっ」 こんなに興奮しているヤシンは初めてかもしれない。この前の媚薬を使われて気絶するまでされた時も、どこか冷静に、終始いつもの意地の悪い笑みを見せていたのに。 今はこんなにも熱い息を吐いて、まるで獣のように俺を貪っている。 だからなのか、媚薬も使われていないのに、俺はまるで媚薬を使われたように、敏感に反応して、貪欲にヤシンを欲してしまう。 「アっ…」 ヤシンのが、俺の中で熱く大きく脈打って、俺はビクンっと体を震わせた。ヤシンの手の中で俺のが吐き出すのとほぼ同時に、俺の中にヤシンのそれが解き放たれた。 俺の中はもうヤシンのそれでいっぱいなのに、ヤシンは全く抜いてくれる気配がない。それどころか、胸に手を滑らせて、硬く勃ち上がっている胸の先を摘み、グリグリと捻った。 「やっ、アァんっ…も、らめっ、そこ触んないで…」 「触んないで?触っての間違いでしょう?今日は、あまり乳首可愛がってあげてないですからね。カバネはココが1番敏感で、弱くていじめられるのが好きなのに…」 「ば、ばかっ、すすす好きじゃないっ…や、め…やぁぁんっ」 ヤシンは腰を動かしながら、胸の先を爪や指で弾いたり、押し潰したり、これでもかというほど刺激してきた。 「アッ…アン、アアァァん…も、俺の中、ヤシンでいっぱいだからぁ…抜いてぇ」 「嫌です。僕をあんなに興奮させるようなことをしておいて、これくらいじゃ足りませんっ」 「お、おおお前が、させたくせにぃっ…はァァんっ…あ、あ、ああっ、むりっ、むりむりっ、も、入んないっ、入んないからぁ」 俺の中でヤシンのそれが、より硬く大きくなり、熱を帯びてきた。 「…カバネ、そんなかわいい事言われたら、余計に止められません…」 耳元で熱っぽい声で囁かれて、直後に俺の中にまたヤシンのそれが溢れ、受け止め切れずに外にも溢れ出た。 「カバネ…ごめん、無理させてしまいました。でも…めちゃくちゃ気持ち良かったです」 体を離し、ヤシンはぐったりとする俺の髪を優しく撫でた。 「…俺も…凄く、気持ちよかった…」 髪を撫でるヤシンの手を握り、それだけ伝えると、俺は意識を失ってしまった。
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