好きだから、好きです。

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……間。 泉さんの言葉の意味を理解するのに、数秒掛かった。 正確には、理解はしたくないのだが…… 「……え、まさか?」 質問しても、泉さんはやはりポーッとしていて、俺の声なんて届いてないみたいだ。 「いやっ、まさか⁉︎ ねえ⁉︎」 「涼也、僕にも詳しく聞かせてよ」 「あ……はい。分かりました。実は……」 「ちょっと待って、ちょっと待って! 聞きたくない! いや、少し聞きたい気もするけど、でも……!」 結局、勇気が出なくて俺は詳しいことまでは聞けず、席を外したけど……(一臣は聞いてた)、 ますます、落ち着かない毎日が続きそうであり、 ……でも少し、 それが楽しくもある。
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