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すると、玄関先で一臣と話していたのはーー
長身で、スーツ姿の、ガタイの良さそうな男の人。
年齢は、俺や一臣より少し上くらいだろうか?
前髪が少し長めの綺麗な黒髪。
切れ長の瞳と眉に、筋の通った高い鼻。
一臣の隣に並んでも遜色のない美形だった。
「……誰だ? こいつら」
その男性が、俺と泉さんを見てそう言う。
こいつら、と言われたのが気に入らなかったのか、泉さんが
「お前が誰だ! こんな時間に!」
と、完全に家政婦の立場を忘れてヤンキーに戻っていた。
すると男性は……。
「俺はカズのーー
一臣の、恋人だ」
……え?
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