自分の気持ちが分かりません。

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「そう言えばさ、一臣」 スープを一口含んだ後、俺は一臣を見つめた。 昨日の告白の返事を改めてするため、ではない。 そこも目を逸らしてはいけない問題ではあるが、今はいったん置いておく。 「どうした? 京ちゃん」 「あのさ、俺しばらくこの家に泊まらせてもらうことになったけど……」 「うん。自分の家だと思って寛いでね!」 「いや、そのことなんだけど」 俺は背筋をピンと伸ばし、姿勢を正す。 そして。 「ただでさえ一方的に面倒掛けてるのに、必要以上のことまでしてもらうわけにはいかないから……せめて家賃分は払いたいし、食事も俺の分は用意してくれなくていいから」 ……って、朝食をしっかりいただきながら言うことでもなかったかもしれないけど……。 俺のその発言に対し、先に口を開いたのは一臣ではなく泉さんだった。 「家賃ねぇ。この家に家賃を設定したらいくらになるんだか」 「え?」 「家賃設定の基準、ちゃんと分かってるか? 専有面積、構造、間取り、収納、地価、治安、その他諸々。お前の給料何ヶ月分だか」 鼻でフン、と笑われたが、自分としても〝確かに……〟と思ってしまった。 だからと言って、あっさり引き下がるわけにもいかない。 「た、足りない分はローン払いになるかもしれないけど……」
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