自分の気持ちが分かりません。

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一臣と食堂へ向かうと、泉さんが食事の支度をしてくれていた。 「今日は涼也も一緒に、三人で食べよう」 一臣がそう提案され、最初は遠慮していた泉さんだったが、結局三人でテーブルを囲むことに。 一臣の正面に俺、一臣の隣には泉さんが座る。 俺がいない時は、泉さんがこの席に座って、一臣と向かい合って食べているんだろうな。 二人が本当に付き合うことになったんだとしたら……やっぱり俺、邪魔……だよな? 「京ちゃん、どうかした?」 口数の少ない俺を不審に思ったのか、一臣が俺の顔を覗き込む。 「あっ、いや、何でも……」 「そう?」 ……ていうか一臣も、やっぱり泉さんと付き合うことになったのならはっきりとそう言えばいいじゃないか。 そりゃあ俺に対して、絶対に好きにさせるから、なんて宣戦布告した後で言い辛いかもしれないけど、ちゃんと言ってくれれば俺だってこんなにモヤモヤしないのに。 ……って、いやいや、何で一臣が悪いみたいな思考になってるんだ! 大体、俺がこんなにモヤモヤするのは何でなんだよ⁉︎ 「やっぱり、何か変じゃね? お前」 泉さんも、そう言いながら怪訝な顔で俺を見てくる。 「そ、そんなことないですよ! ご馳走様でした! あ、食器洗っとく!」 「え。京ちゃん、食器洗いなんていいよ」 「いやいや! 俺は居候だからね!」 ガチャガチャと、搔き集めるように食器を手に持ち、流し場へと向かう。 高級そうな洗浄機が目に入ったものの、自分が使わせてもらった食器は自分で洗った。
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