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【R18】想いが加速しています。
それから数日後。
季節は、梅雨の時期に突入。
毎日、雨が続いている。
雨は嫌いじゃないけど、じめっとした空気感はやっぱり気持ちの良いものでもない。早く本格的な夏にならないかなーと思う。
今日もやっぱり、仕事が終わって会社を出たら雨がなかなかの威力で降っている。
鞄の中に仕込ませていた折り畳み傘を取り出し、バサッと開いたその時。
「北瀬君! ちょっと俺も入れてくれない?」
会社の中から、矢坂さんが駆け寄ってくる。
「矢坂さん。はい、どうぞ」
「良かったー。ありがとー。悪いんだけど、寮まで送ってもらっていい?」
「はい」
会社から寮までは徒歩五分なので、矢坂さんを送っていくことは何の問題もない。矢坂さんを寮まで送ってから、駅に向かおう。
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