その一

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不覚だった!  ストーカーに気が付かなかった。  店の仕事が終わるのを待ち伏せていたのか、 ただの通りすがりなのか・・・  美咲がワンルームマンションに帰ってホッとした時、 勢いよくドアが開いた。  またしても油断した!すぐに鍵をかけなかったのだ。  20代後半か30代の大柄な男、目が異様に光っていた。 事情が分からなくてもレイプ目的だと分かった美咲、  迫って来る男と対峙しながら台所へ後ずさった。  男は小型のナイフを持っていた。  美咲は手を後ろに回して男に対抗できる物を探った。  手にうどんを伸ばす棒が当たった。  棒を右手に持ち、体を右側へ移動させた。
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