そして・・

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 ここは警察所、  美咲と琢磨が城山巡査部長と話していた。 「・・・という事で重松と石井が勝負したんです、 二人とも気が狂ったみたいに、どうしても真剣で 斬り合いたかったんでしょうね」  美咲はメールで自分が仕掛けたとは言わなかった。 美咲がこういう場を設けなかったら他の人を襲うことは 目に見えていた。 「そうだろうなあ、二人とも本物の刀を持って行くなんてな」  少々興味のある山城。 「でも、美咲ちゃんがあの柳一刀流の石井を倒したなんて、 信じられん、それも木刀の短剣で・・・」  猜疑的な目でうかがう山城。 「あの、石井が重松を斬ってからおかしくなったんです、 私に向かって襲い掛かって来た時、でこぼこの 地面につまずいて転んだんです、で、お腹を木刀で・・ 怖かったし・・」  美咲をねぎらう山城巡査部長だった。
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