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かくれんぼしよー！
ーーサンニア、ラリアンクス家、廊下ーー
「かくれんぼ？」
ラリアンクス家の廊下でシェスは自室に戻ろうとしていると、シロハとセリハから「かくれんぼ」に誘われた。
「そう！ シェスもいっしょにやろー！ ディイスとかみんなも誘って、このお家でするの！」
「……待て、そもそもかくれんぼって何だ？ なんかの遊びか？」
シロハはきょとんとなる。するとセリハが「シェスさん、軍人さんだから知らないのかも」とシロハに教える。
「えっとね、隠れた人を探すゲームだよ！ 最初に一人、探す人を決めて他の人は隠れるの。それで探してる人に見つかったら、その人も探す人になるの。それでみんなが見つかったらおしまい！」
「なんだ、簡単じゃねぇか。それくらいならいいぞ。でも、人が多いと探す人が大変じゃねぇか？」
「見つかった人も探す人になるから大丈夫！ 隠れる人もだんだん探す人が増えるからドキドキするんだよー！」
シェスは「へ～」と感心する声を出す。セリハが「いっしょに、してくれますか？」と確認してきたため、シェスは快く頷いた。
「たまには俺も遊びたいしな。どうせならＡＡＡに乗ってる人たちも誘って遊ぼうぜ」
シェスの提案にシロハは「良いの！？」と目を輝かせる。
セリハも同様に目を輝かせていたためシェスは「言ってみるだけ言ってみるさ」と返した。
「とりあえず、声をかけるからやるのは明日な。確か使ってない部屋があったはずだからそこに集合。シロハとセリハはファミリアスとかにも声をかけといてくれ」
二人は元気よく頷いて駆けだして行く。シェスは見送ると一つ息を吐いて軍の施設へと戻っていった。
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