恨み晴らさで

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私は、彼女への憎しみに囚われていた。 尾行して写真を撮ったあのときも、彼女の憎たらしい顔しか私の目には、写ってなかったのだろう。 電車に駆け込む早苗。 その背景には、通勤通学ラッシュに群れる、老若男女が写りこんでいた。 「次のニュースです。都内〇〇区で起きた電車の衝突事故の続報が入りました。確認できている報告によりますと、現在死亡者は二十名、負傷者は五十名を超えています————」
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