プロローグ

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41b94898-7fc1-4ce1-ae55-3cc12ce8bb27 僕は小説を書いていることを周りに明かしていない。しかも創作に関わる人間が周囲に存在しない環境で生き永らえているものだから、まるで人類に隠れて生息する宇宙人の気持ちがわかるのだ。 ということは、本日は宇宙人の集いのようなものか。 クリエイティブな人間は投稿サイトを見る限り絶対数としては多いはずだがリアルで遭遇することは滅多にない。比率としてレアなのか、それとも僕のように隠れて生息しているのか。いずれにせよ今日はほとんどが同類という類稀な環境に足を突っ込むわけだから好奇心が刺激される。 漆黒のシャツと群青色のジーパンを身にまとい、颯爽と聖地へ向かう僕だが、傍から見ればただのおっさんである。 同類の宇宙人と遭遇したとして、ジェネレーションギャップを克服できる自信がない。せめて昭和(showa)な存在を認識できることを祈るばかりである。 (写真はヒカリエ11階からの街の景色)
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