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「作家さんに聞いてみよう」第十三弾はスペース対談で!
皆様こんばんは。🌃
今回は、5月3日午後10時からおこなわせていただきました、「夜空の散歩者さん」とのスペース対談のお話になります。
このTwitterでのスペース対談については夜空さんおよび僕のツイート、それに前回の「エブリスタ・コンテスト統計学」で告知させていただいておりましたが、多くの作者様にお立ち寄りいただけ、むしろこちらが恐縮してしまったくらいです。😌
だいたい対談が1時間10分ぐらい、その後他のメンバーも加わりさらに2時間弱の打ち上げ飲み会をしておりました。
対談ではこのエッセイの企画で行わせていただいております「作家さんに聞いてみよう!」の内容についてご質問させていただき、ついでに僕自身の創作についても対比してお話しさせていただきました。
夜空さんとはエブリスタ9周年パーティーの時に同じテーブルでご一緒させていただきましたので面識がありましたが、今回はPON-POKOで打ち合わせをさせていただきました。😉
夜空さんは2019年の頭くらいから小説執筆を始められ、エブリスタが執筆チャレンジの最初の舞台だったようです。妄想コンテストを通じて筆力を鍛えられ、今では存在感マシマシの作者様となってご活躍されています。
それでは最初のご質問をさせていただきます。
① 読書と執筆経験はどの程度あるのでしょうか。
「小学6年生から中学までよく読書していました。江戸川乱歩をよく読んでいました。エブリスタを始めるまでには100冊くらいで、特に娯楽作品として読んでいたところが大きかったす」
この「作家さんに聞いてみよう!」で紹介させていただく作者様は皆、読書経験が豊富でしたが、夜空さんの100冊という読書量はもしかすると少なめなのかもしれません。
とはいえ僕自身はほとんど読書経験がない状態から始めた執筆ですので、執筆を決意した時にあわててインプットを始めました。(遅……)
ただ、エブリスタを始めてからはエブリスタの作品をたくさん読むようにしていおり、この点は夜空さんと僕の共通事項でした。また、「最初の頃の作品はあまりに恥ずかしくて公開していません」とのことでしたが、どうやらこの点も共通事項だったようです。
さて、次のご質問になります。
② 妄想コンテストで執筆する際に、どのようにアイデアを想起しているのでしょうか。
「ほとんどはインスピレーションですね。お題を軸に置いて、それ無しでは成り立たないようにしようと書いてます」
とのことでした。ところが夜空さんが大賞を取られたのは、お題が「お母さん」の時でしたが、実は作中にはお母さんが出てきていません。
お題は予想外の使い方、他作と被らない独自性のある使い方が高く評価されるコツだと思います。逆に使い方が重複する作品の場合はその中で一番よかった一作した選ばれないと思っています。
また、お題の使い方については、「自分の中で連想ゲームをしていきます。皆が考える展開からどれだけ離していけるか。やりすぎると離れすぎちゃうから難しいですけどね」とのことです。
経験を積むことでご自身の作品を客観的に見て良し悪しを判断できるようになるようですね。
僕自身はいくつか物語の候補を用意しておいて、お題が最も当てはまるものを作品にしています。さらに、人生の中で経験したことも活かすようにしています。
さらに、「経験といえば、通勤の時に耳にした会話を結構覚えておいて、そこから膨らましたりします」とおっしゃっており、たしかに実際の会話を聞いていますと、さまざまなアイディアや発想が飛び交いますので、それが着想につながるのではないかと思いました。
そこで会話文で誰が喋っているかわかるようにするために、どんな工夫をしていますか、という質問をしましたところ、
「口調を変えている」
とのことでした。また、実際の会話を反映して、
「なるべく相手の名前を呼ばない」
とのことでした。
僕自身は登場人物が自分を指して、「俺」、「僕」、「私」、「わたし」、「あたし」と振り、文字で誰なのかわかるようにという姑息な手を使っています。いやほんと恥ずかしい話ですが。
次のご質問です。
③ 文章力を身につけるのに、どのような努力をされましたでしょうか。
夜空さんの文章は雰囲気があり、誰が書いたか隠してもわかる、とお伝えしたところ、
「そう思ってもらえるのは嬉しい」「ただ書いているだけ」
と謙遜されておりましたが、エブリスタの作品をたくさん読まれていることが大きいのではないかと思いました。また、
「面白い以外何があるんだということで楽しんでいます」
とおっしゃっておりました。
たしかに僕自身も同じくいろいろ文章を読むようにしています。
エブリスタの読書は楽しみが6~7割、楽しみが勉強が2~3割、あと1割は分析、といった感じです。
ただ、書き続けることは筆力をつける意味では大事ですので、夜空さんは執筆を継続され力を付けられているようです。やっぱり継続は力なり、ですね。(僕はエッセイに振り過ぎてます……)
さて次に移ります。
④ ご自身の持ち味は何でしょうか。また、それを活かすことは結果にコミットしていますでしょうか。
「雰囲気ですね。作品に立ちこめる雰囲気はすごく大切にしています。それが伝わっていれば、それが持ち味かと」
とのお返事でした。
夜空さんの作品は薄闇のような色が付いていて、その中で物語が展開されているという印象があります。そのためか、
「落ち着いている時じゃないと書けないです」
ともおっしゃっていました。
そこで何時頃書かれていますか、という追加のご質問では、
「一番書いているのが仕事中、午前1時間に午後1時間の空く時間が金・土にあり、週末のその時間が書くための時間です。それまではひたすら頭で考えています。あと、家で書くなら夜中です」
とのことで、作品の雰囲気作りは夜中の方がよろしいようです。
もしかしたら作風と適切な執筆時間にはなんらかの関係があるのかもしれませんね。
ところで僕自身のお返事については、長所は「構成力」ですので、短編よりも長編の方が得意だと思っています。
最近は短編を連作で長編化していますので、長編化を見据えてその一部分を妄想コンテストの作品として応募しているところが大きいです。
つまり掛け捨てではなく、積み立てです。
ちなみに夜空さんはTwitterで妄想コンテストの宣伝を見てエブリスタに参加されたようです。
そこで妄想コンテストの難しさについて語らせていただきましたが、実績を上げるために必要な強みは「粘れること」だという結論になりました。
さて、次のご質問です。
⑤ ご自身の苦手な部分、不足している部分はございますか。
「感情表現。普通に生活していて、感情表現が下手で、ちゃんと喜んではいても、それがうまく表現できない。リアルでもそうだ」
ということでした。
でも、感情表現が重要な領域とそうでない領域がありますよね、とお尋ねしますと、
「今は感情表現があまり必要ない方に逃げてます」
とおっしゃっていましたが、ミステリーは情報が必要なので三人称の視点で書くことが多く、一方で心理描写はさほど重要性ない場合も多いのではないかと思いました。ですからミステリーで成功しているのではないでしょうか。
また、「ヒューマンドラマや恋愛を捨てた結果が今だ」ともおっしゃっていました。どの作者様にも言えることですが、書きたいものと得意なものが一致すれば強いはずですよね。
⑥ 執筆を続ける目的や意義を教えて下さい。
このご質問については、
「一部の人にしか話していないです」
とのお返事でしたので、そこは貴重さを察して飛ばさせていただきました。
なぜならこの後で打ち上げ飲み会になりますので、その時に口が滑ったらいいなと思ってのことでした。(けれど結局このご質問へのお返事を引き出すチャンスを逃してしまいました)
さて、最後のご質問になります。
⑦ 「これが自分の作品だー!」といえるものがあったら、ぜひ紹介させてください。
「トライアングル」
https://estar.jp/novels/25996418
作者様のシリーズ作品、「いつもポケットに謎解きを」のスピンオフ作品で、「夏の夜」で準大賞を獲得された作品になります。
唯一、準大賞でも悔しかったと思われた作品らしいです。
あれで大賞を取れなかったら、僕は大賞は取れないとおっしゃっていたくらいです。
それだけ自信が持てるくらい、力のこもった作品になったと思うのですが、たしかに僕自身も読ませていただいて、「この作品は選ばれるな」と確信していました。
けれど一方で、
「自信がある作品であっても選ばれないことが多く、ダメだろうなと思っている作品が選ばれることがあります」
「読む人とは感覚が違うんだなろうぁ。読む人のことを考えて書いた方がいいのかなぁ」
ともおっしゃっておりました。
僕は逆で、自信があるものはだいたい絡むんですが、どうだろうな~いけたらいいな、というくらいの作品はほぼ全滅です。
まあ、選考する側も人間ですから、多少なりとも好みやどんな作品をご所望なのかが違ってくるとは思います。
ということで、今回紹介させていただいた夜空の散歩者さんから学ぶのは――。
① エブリスタで学べることはたくさんある! それぞれの作品の面白さを堪能せよ!
② 自分の強みを知って生かす創作を! 雰囲気作りには執筆時間を選ぶのも大事!?
③ 毎日筆を走らせ、あくなき挑戦を積み重ねていれば、いつか高みに手が届く!
ということでした。
考えてみれば基本的なことではありますか、それらに加え、簡単に心が折れてしまわないところが夜空さんの強みだとも言えるのではないかと思いました。
今年はコンスタントにチャレンジされており、すでにしいたけふたつ、優秀作品ひとつの選出をされていらっしゃいます。ですから今年は妄想王決定戦の上位に食い込んで来られるのではないかと期待しています。🤩
ということで、執筆初心者からの挑戦で花を咲かせた夜空の散歩者さんの、これからの挑戦も応援させていただきたいと思います。
それでは皆様も、さらに粘り強い創作を♪
追伸)なお、その後の飲み会では夜空さんと僕だけでなく、雫倉紗凡さん、NEURAL OVERLAPさん、それにわたなべめぐみさんが加わってくださり、いろいろ有意義なお話をうかがうことができました。
そこでもしもその五人の中で誰かがしいたけを獲得できたら、また飲み会をやろうということになりました。🤭
さて、どなたが先にしいたけを獲得されるでしょうか?😊
続きはWebで! ではなく、エブで!😎
ちなみに次回はペコメにリプライの回になります。
2023.5.13
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