英語の勉強していたら創作(キャラ設定)の勉強になっていた件

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英語の勉強していたら創作(キャラ設定)の勉強になっていた件

皆様おはようございます。🌅 エブリスタで創作をされている作者様は、日常の社会生活を送りつつ、趣味、ライフワーク、あるいは副業として創作活動をされていることと思います。 ちなみに小説の公募では、ときどき「日本語で書かれた~」という文言を目にします。それはそうとして、社会人として仕事をしていると、多かれ少なかれ英語を使用する機会があるのではないかと思います。 個人的には国語も英語も大の苦手で、学生の頃は足を引っ張ってしまう教科の代表格だったのですが、さすがに受験となれば点数を取るためにそれなりに勉強はせねばなりません。 でも皆様もご存知のように、日本人は教育水準が極めて高く英語も必須の教科であるにもかかわらず、英語力が世界的にも低く、それが世界に挑戦する上での大きな壁となってしまっています。 理由は日本で行われている英語教育に根本的な問題がある訳ですけれど、そこに苦言を呈しても何の得もありません。 僕自身、社会に出てから仕事で英語を使うことがままあるので、必要に迫られて文章や会話などを日々練習することとなりました。 それで勉強の方法なのですが――アプリを使って勉強しています。毎日1日30分、1週間で3時間と30分のノルマとしています。 ちなみに英会話教室に通っていたこともありますが、最近はアプリの性能がかなり進化していますので、費用対効果や利便性を考えたらアプリのほうが断然オトクに思いました。 ちなみにアプリは「スタディサプリ」の「新日常英会話コース」なんですけど、これがネタ万歳のドラマ仕立てで、もしもこのシナリオを小説にしたら、クオリティの高い作品になるんじゃないかという、よくできた創作物でもあります。 ストーリーはプロの脚本家が考えているらしいです。調べてみたら、「ごくせん」や「不機嫌な果実」などの脚本家である江頭美智留さんらしいです。びっくり! ですから飽きずに続けることができますし、次の展開がどうなるかを楽しみながら勉強をすることができます。フレーズも頭に入りやすいですしね。 ちなみに会話劇で進む物語で地の文はありません。 それでどんな話かと言いますと――。 ひとことで言えば「修行中のコンシェルジュの女子が研修プログラムでニューヨークのシェアハウスに入居したら、同居人のキャラがめっちゃ濃かった話」でした。 もしかしてキャラ文芸の類に応募を考えていたシナリオなのでしょうか。 ここから先はある程度ネタバレになってしまいますが、もう少し突っ込んで解説してみたいと思います。 「シェアハウスの四人の住人と一緒にいろんなところに出掛けたり励ましあったりしていたら、ひとりだけ意地悪で理屈っぽい数学教師の男がいて最低の印象から始まるけれど、実はめっちゃ気に入られていたらしい話」でした。 エブリスタのマンガ原作賞に応募できそうなタイトルの物語です。さらに深掘りしますと、 「ニューヨークの高級ホテルでは美人で厳しい上司が容赦なくムチ打ってくるんですが、耐えつつ健気に頑張っていたらイケてる投資家から口説かれた話。でもその男が飼っている犬の誕生日に誘われたのでのこのこと出席したらハーレムのひとりにされかけた件。(ちなみに参加者は全員了承済み)しかもその上司は投資家の元カノだった」 異世界ならぬ異国でハーレムの相手にされかけるなんて、新たなラノベの設定を開拓しているのでしょうか。さらに、 「ニューヨークに向かう途中に馴れ馴れしく話してきた遊び人風の男としょっちゅう出会うんですが。でもストーカーじゃなくて仕事をコロコロ変えているようですが、蓋を開けたらじつはすごい人で友人のピンチを救ってくれた感動秘話」 だったかもしれません。 そんなわけでシェアハウスの友人と友情を築き上げつつ、癖のある男どもらに翻弄されながら、コンシェルジュとして厳しい試練を乗り越えて成長していく姿を描いたリア充ライフストーリーとなっています。 ちなみに1日1話のペースで進めているのですが、1ー1から4ー2まで8シリーズあって、1シリーズ100話となっているので、合計800話になります。 平均1分ぐらいの会話劇ではありますが、これだけあるとなかなかの大長編ですね。 それで創作物として秀逸だと思ったのは、まず「キャラの色が濃い」ことです。 以下、小説のキャラ設定においても役に立つなぁと思いました。 ★ナオ(主人公の日本人) たぶん20代中盤から後半のコンシェルジュの女性。海外の研修プログラムで1年間の渡米の予定でシェアハウスの住人となる。真面目で頑張り屋で謙虚な性格で、いろんな男にモテるし、まわりは恋愛を勧めてくる。けれど恋愛のスルースキルが高すぎて(疎すぎて)聞いているこっちがじれったくなる。シェアハウスの同居人アランと出会って最悪な印象を抱く。もちろんじわじわ好印象が積み上げられてゆく。 ★ユージ(日本人) シェアハウスの同居人。ナオの高校時代からの友人でシェアハウスに誘った張本人。料理人を目指して修行中で、いろいろ挫折することがあったが乗り越えて一人前になる。アランと仲がいいのでふたりを応援しているが、あまりの進展のなさにいろいろツッコミを入れてくる。ところがかく言う本人も仕事優先で恋愛に疎すぎた。 ★ジェイソン(米国人) シェアハウスの同居人。日本のマンガやアニメが大好きオタクのプログラマー。ドヤ顔で恋愛について語ることが多いが、その内容は全て創作物から得たものである。日本の女子高生は皆、恋に出会うためにパンをくわえて走っていると信じている。作中で何度「akihabara」を口にしたか数えきれない。いろいろ暴走する鉄板の名脇役である。 ★ルイーズ(フランス人) シェアハウスの同居人で美人の設定。本国に彼氏を置いて起業のために米国に勉強しに来た。詐欺に騙されてお金を取られたり、地元の彼氏と別れてしまったり、起業のめどが立たなかったりと、惨々な目にあってしまう不幸キャラではあるが、ストーリーが進むと新たな方向性を見出してしおらしい感じになってくる。 ★アラン(米国人) シェアハウスの同居人のおっさん? 仕事熱心で出世欲のない数学教師。頑固で理屈っぽくて、そのせいでナオとしばしばすれ違いを起こしたり口論になったりする。本当は仲間のために全力を尽くしちゃういい奴でナオがお気に入り。ナオに言い寄る男を蹴散らそうとしたり、ナオのためにこっそりうんちくを勉強していたりする。世間をよく知っておりしっかり者であるが、それ以上に方向音痴など欠点も満載。 ★イアン(米国人?) 馴れ馴れしいナンパ男。渡米中に飛行機の中で話しかけられて以来、さまざまな場所で出会うことになる。上司に怒られるとすぐに仕事を辞めてしまう根性のなさゆえ、コロコロと転職していろんな店員の立場でナオと再会する。でも実はすごいキャリアの持ち主で、コロコロ転職にも重要な意味が隠されていた。個人的には「こいつは無い無い!」⇒「このひと最高やん!」と、最も好感度の振れ幅が大きかったキャラである。 ★ビル(米国人?) イケてる投資家で金持ちで有名人。ナオの勤めるホテルのVIP。最初はナオを舐めていたみたいだが、ナオの努力を認めて好感を持つ。それからぐいぐい押してくるし、デートにも行ったし、まわりも「いーなー! いーなー!」みたいな雰囲気になっている。けれど前述のごとく、飼い犬の誕生日パーティーに呼ばれて参加したらそこはハーレム会場だった……。 ★メリッサ(米国人?) めっちゃ美人な女上司。コンシェルジュとしての能力は折り紙付き。誰もが認める信頼の厚いチーフである。しかし涙が凍るほど厳しく、パワハラともとれる無理難題をしょっちゅう持ち掛ける。部下に超厳しくて生き残ったものは皆無だったが、ナオが初の生存者となり――ついに人間の素顔を見せるときがきた! というふうに、それぞれのキャラ設定がしっかりしていてとても個性的です。長編を創作するにあたっては、それぞれのキャラの特性の個性と色分けが大事だと思いますが、その点がすごくうまく考えられているなと思いました。 こう書いていて、「やっぱりこれくらいしっかり決めておかないとな――」と反省させられました。 恐るべし、スタディサプリのシナリオ! ……で、そんなことを語っていたら、「スタディサイト」というスタディサプリの宣伝? のページで人物紹介がされていました。ググっていたら偶然見つけてしまったのですが、このページはそれを見て書いたわけではありません。 じつはちょうど800話が完結するところなので、その記念に解説しちゃおうと思ったわけです。 ※ちなみにベネッセの回し者ではありません。 次回は創作とは関係ないんですが、「で、結局英語は身につくの?」っていう私見を述べたいと思います。 2023.12.2
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