ユーザーを手離さない工夫が満載なんじゃない?

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ユーザーを手離さない工夫が満載なんじゃない?

皆様おはようございます。🌅 今回は前回に引き続き、スタディサプリのアプリを続けていた話になります。 「で、結局英語は身につくの?」っていう私見になりますが――。 結論から言えば、「これ全部聞けて覚えて喋れるようになれば相当なもんよ!」でした。 逆に「中途半端に流しても絶対に上手くなりっこない!」とも思いました。 ですからじっくり何度も繰り返し、完璧に聞き取って瞬発的に喋れるようにしてはじめて身についたと言えると思います。 ちなみに「1週間で英語ペラペラになりました」とかいう宣伝は全部詐欺です。 「1週間で文豪並みの筆力が身につく」と言われても誰も信じないと思います。 なぜって語学はどれだけそこに触れているかという経験値が大事ですから、短い時間で上手くなれっこないものです。(理系の勉強は公式や鉄板のパターンを覚えれば済んじゃうところあるんですけどね……) 英語で会話できるようになるためには、英語だけで処理できる脳の回路を構築しないといけないそうです。わざわざ頭の中で日本語と変換し合っている暇はありません。 英語を聞き、そのまま意味を捉え、英語で返事ができるようになってこそ、はじめて「英語が使えるようになった」と言えるでしょう。 そこで「スタディサプリ」の話に戻りますが。 このアプリは実践的な英語をマスターするような練習プログラムになっていました。 ※再度になりますが、ベネッセの回し者ではありませんよ~。 1,会話理解クイズ(ストーリーを聞かせて内容を把握できているかのクイズ) まずこれでちゃんと意味が聞き取れているかをチェック。 2,単語テスト(単語の意味を選ばせる) これはあまり意味がないかも。単語の暗記なら受験勉強でやっているから。 3,ディクテーション(聞いた通りに文字を打ち込んでみる) リスニングを鍛えるトレーニングですが、一番時間がかかるところです。 4,会話文チェック(聞きながら文章を読んでみる) ここで出てきた文章を可能な限り暗記して喋れるようになるとすごく上達します。 5,キーフレーズチェック(イケメンな先生のキレのいい解説ビデオ) 受動的なレッスンで脳を一休み。でもすごくためになるエッセンスの講義です。 6,リード&ルックアップ(発音してみてどのように聞こえるか機械が判断してくれる) ここでちゃんと発音ができているか、AIがチェックしてくれます。アプリの進化を最も感じる機能です。 7、瞬間発話プラクティス(会話で言いたいことを英語で表現する) 言いたいことをちゃんと英語で表現できるようになるレッスン。これで会話が強化できるはず! ちなみに色々配慮に富んでいる仕様となっております。たとえば――。 会話理解クイズや会話文チェックはスピードが選べる。 ディクテーションは1文字3回まで間違えていい。押し間違えても無問題。 リード&ルックアップでは発音が全てピタリと合うと「Excellent!!」と言われるが、100回に1回くらい「すごぉい!」と日本語で褒められる。それを聞こうと頑張る気になってくる。 キーフレーズチェックは1つの話題ごとにキーフレーズが3つあり、そのひとつを重点的に解説する。約1分30秒から2分のショートビデオ。 重要なキーフレーズは必ず作中で2回出てくる。なので自然と反復して覚えられる。 5話ごとにキーフレーズの確認テストがやってくる。間違えると自分の悔しさに打ちひしがれ、絶対に覚えようと思う。 このように、アプリだというのに実践的な英会話の勉強に即しており、また記憶に定着しやすいように工夫がされています。 月2000円程度ですが、英会話教室に比べてコスパはめっちゃ良かったです。 ところで勉強していて、自分に訪れる変化ですが――。 ・リスニング 練習を続けているとリスニングは徐々に慣れていき、聞こえないものが聞こえるようになってきます。 正確に言えば、勉強を続けることで単語と単語をくっつけた音(linking sound)が聞き取れるようになってきます。ちなみに知らない単語は聞き取れるはずがありません。 以前、予備校のCMで「ask him」は「アスク ヒムではなくアスキン、聞こえないんじゃない、最初から言ってないんだ!」というのを思い出しました。これは目から鱗でした。 つまり英語のリスニングって、これとこれならこう発音するというパターンをできるだけ覚える経験値の塊みたいでした。でも音やスピードに対する感覚って、年齢とともに落ちてくるので、リスニングは若いうちにやっておかないとほんとだめ! って思いました。 太鼓の達人だって、若いうちから始めた方がずっと上手くなるって言いますしね。 ・スピーキング 言いたいことをちゃんと表現できるかについては、始めてからしばらくはなかなか難しかったです。ところがある時、急に自分の喋りたいことがすぐに英語で表現できるようになりました。(完璧ではありませんが、ちゃんと意味が通るように話せるようになります) とあるバイリンガルの人も、外国に行って数年してから突然喋れるようになったと言っていました。たぶん、長く続けることで英語専用の脳の回路が出来上がるのでしょう。 そして、そこに到達するまでは時間ですが――。 たぶん、500時間くらいかかっていると思います。 若い方であれば、あるいは集中して勉強すれば、もっと短い時間で新境地に到達できるかもしれません。 また発音の練習には、聞いてその音を後追い発声するのが効果的なようですね。 やけに日本語の発音が上手いアメリカの方は、「音楽やってるから音をそのまま覚えちゃうんだよね」と言っていました。 ・リーディング 能力的にはほとんど変化していないと思いました。たぶん英文を「読む」スキルについては日本の英語教育で十分だったのではないかと思います。 ただ、砕けた日常会話については慣用句などがありますので、もしも英語の小説を読む時は会話の意味を理解するのに役立つでしょう。 ちなみに学生時代、日本人の先生が日本語で日本語の発音の英語解説をするだけの教育しか受けてこなかったので、いくら頑張ってもリスニングが苦手で文面通りに聞こえないことも度々です。 「これほんとにそう言ってるの?」 と疑いを持った僕は考えました。 ふたつのデバイスでアプリを立ち上げ、ひとつのデバイスで喋らせ、もうひとつのデバイスでそれを聞かせ、ちゃんと正しく聞き取れるのかを試してみました。「リード&ルックアップ」のレッスンですね。 結果。 「くそう、完璧に正解しやがった……」 でした。 どうやらまだまだ僕自身の修行が足りないようです。 でもこういったアプリのレッスンを続けていくためには、物語の内容が面白くないとユーザーは離れてしまうに違いありません。 そこで前回の「創作物として秀逸だった点」のもうひとつですが、それは「うんちく」が充実していたことです。 物語の中では、日本と米国の文化の違いや、それぞれの地域の歴史などについても触れられており、それだけでも社会の勉強になりました。(アランがナオにドヤ顔で解説しているが、じつは事前にコソ勉していた内容だったり) ニューヨークのソーホーという繁華街は、芸術家やデザイナーが多く住む街だったので、そのため現在では高級ブティック店が立ち並ぶファッション街となっているようです。 ニューヨークから飛行機で1時間くらいで行けるシャーロッツビルというワイナリーで有名なところは、フランスに気候が似ているから土壌にあったワイン造りができるらしいです。(ジェイソンが酔っ払って暴走する) アメリカではスピードが遅すぎてもスピード違反として切符を切られる道があるとか。(アランが方向音痴かつ運転下手なので、ナオとのドライブでやってしまいました) そんなふうに、勉強しながら「へー、そうなんだー」と思わされるところもありました。 というわけで、「聞く」「話す」「読む」「書く」という4種類の英語のスキルのうち、学校で習っていたのは後者ふたつだけですが、実際にできなくてはならない前者ふたつをアプリで練習することができました。 もしも英会話を練習したいと考えていらっしゃるのでしたら、アプリで十分に練習を積んだ後、生身の人間を相手に実践練習をされるのが一番ためになるのではないでしょうか。 ただ、仕事上でTOEICの点数を取らなければいけない方でしたら、たぶんTOEIC対策のアプリの方が効率は良いのではないかと思いました。 とりあえず全部終えたところでおさらいをしてみたいと思います。 きっと忘却の彼方に消えてしまった記憶に絶望感を味わうんだろうなぁ……。😅 2023.12.9
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