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全部を無理やりのみこんで、雨美ちゃんにできるだけ変な態度を取らないように心がける日々になった。
だけど、少しだけ、僕にも焦りが出ていたのは自分でも自覚していた。
いつもみたいにみんなに優しい雨美ちゃんを見ていたら良かったのに、幸せに浸る時間は登下校だけで良かったのに。
信じられないほど僕は多くを求めるようになってた。
誰と話してるのも嫌で、僕とだけ話してて欲しくて、そう思う度にたくさんの言葉と表情をのみこんで。
雨美ちゃんは僕の雨美ちゃんではないから、と何度言い聞かせたかも分からない。
でも想いが何度も口から飛び出そうになって、その度に雨美ちゃんに誤魔化し続けた。
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