幸せの1ページ

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「なんか…何となく2人ともお互い初恋だったんだろうなって思ったら…今が奇跡みたいだなって思って。」 そう言って抱きついてくる彼女はなんだか不安そうで、抱き締め返して頭を撫でてやる。 「まぁ…過去は過去だから。僕が今隣にいて欲しいのは結衣だよ。それは絶対だから。」 そう言うと少し恥ずかしそうに頭を擦りつけてくる所も可愛い。 「うん、ありがと。ねぇ、せっかくだし聞かせてよ。雨美ちゃんと優の話。実際会っちゃって嫌な子だって思わなかったし、2人のこと知りたい」 そう言ってまっすぐ僕の目を見てくる。 僕は彼女のこういう所に弱い。 「えぇ…もう10年以上前の話だから…そんなに細かくは覚えてないよ…?」 「聞かせてよ。」 そう言ってせがんでくる。 「…僕さ、昔っから朝が弱いの。お母さんに起こされてどうにか起きれるような、そんな感じだったんだよね。」
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