0人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんか…何となく2人ともお互い初恋だったんだろうなって思ったら…今が奇跡みたいだなって思って。」
そう言って抱きついてくる彼女はなんだか不安そうで、抱き締め返して頭を撫でてやる。
「まぁ…過去は過去だから。僕が今隣にいて欲しいのは結衣だよ。それは絶対だから。」
そう言うと少し恥ずかしそうに頭を擦りつけてくる所も可愛い。
「うん、ありがと。ねぇ、せっかくだし聞かせてよ。雨美ちゃんと優の話。実際会っちゃって嫌な子だって思わなかったし、2人のこと知りたい」
そう言ってまっすぐ僕の目を見てくる。
僕は彼女のこういう所に弱い。
「えぇ…もう10年以上前の話だから…そんなに細かくは覚えてないよ…?」
「聞かせてよ。」
そう言ってせがんでくる。
「…僕さ、昔っから朝が弱いの。お母さんに起こされてどうにか起きれるような、そんな感じだったんだよね。」
最初のコメントを投稿しよう!