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カチャカチャと…なにか周りで音が聞こえる。
徹夜明けで眠いんだからまだ寝かせてよ…。
私は耳を塞ぎ、寝がえりをうった。
それでも音は絶えず聞こえてくる。
カチャカチャ、カチャカチャ…ガチャン!!
「ああああああ!うるせええええええ!!…あれ?」
目を覚ますとそこは川でした。
周りは子供だらけの人ごみで、みんな怯えた顔で私を見つめている。
子供の前には石が積まれていて、一番近くにいた子の石は崩れていた。
どうやらさっきの音は石を積む音だったらしい。
「ん?子供が川で石積み…?」
もしかして、もしかしてここは…。
「あああたくさんのショタが頑張って石つんでるよおおお可愛いよおおお!
ショタコンの私にとってここはまさに天国!」
ああ、今すぐショタに抱きつきたい。
可愛すぎて辛い。
「そこの女児、はよ石積めや。」
「はあああ?」
人がテンション上がってる時に無粋な奴め!
振り向くとそこには、鬼のコスプレをしたイケメンがいた。
金棒まで担いで気合い入ってるし角のリアリティも申し分ないけど…。
「パンツが虎柄じゃない…。」
「なんだこいつ。」
鬼コスプレイケメンは眉を顰める。
そしておもむろに首から下げている手帳をめくり始めた。
「…ん?んんん?」
「どうしたの?」
「…一応聞いておく。お前、年はいくつだ?」
女性に年齢を聞くとはデリカシーがないのか。
「今年26だけど…。」
鬼は愕然としながら私に金棒をつきつけた。
「どう見てもロリじゃねえか!!」
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