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私は高校生の時、勉強なんて大嫌いだった。 「かのん ちゃん、大学はどうするの?」 高校三年生18歳の春、友達にこう聞かれた。けれど、当時の私は大学なんて、なんでみんな行きたがるのか理解できなかった。 結局、自分のやりたいことなんて見つけられないまま、大学には行かず、 なんとなく仕事を探して、高校卒業後すぐにコールセンターのアルバイトを始めた。 仕事も仕事で全くやる気がなかった。 淡々とバイトして、別に誰とも話さずに家に帰ることもしばしば。 相変わらず実家暮らしの私は、母の料理もろくに口にせず、家に帰るなり部屋にこもって大豆か何かのお腹がいっぱいになるクッキーを片手に、大好きなアイドルのSNSをいつまでも眺める毎日を送っていた。 それでもこの頃まではちゃんと日記をつけていた。 当時の日記の一部にはこう記されていた。
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