愛の憂い

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憂にかかってきた電話の相手は 美南。 それはどんな女なのか… 憂の初体験の相手は今憂といて何を感じてるのか気になる。 私は憂が自分の過去を淡々と話してくれる事にも引っ掛かりを感じていた。 もう通りすぎた過去だからと話してくれるだけなのか… 初体験の相手との話なら大切なものだと思う私は、妙な胸騒ぎに似たものを感じた。 「 美南って、誰?」 「 さっき話した相手だよ。松村美南って言うんだ、綺麗な先生だよ?」 綺麗な先生…… なんだろ、すごく嫌。 「 …付き合ってたの?」 「 そうだね 」 そう、やっぱり… そうだよね… 私の知らない憂の過去、知りたくても知ることも感じる事もできない憂の過去。 私はヤキモチを妬いて、嫉妬するしかない。 「 電話、何の話?」 「 学祭だよ、愛月もおいで。楽しいから。沙里ちゃん誘っておいで 」 行くの秘密にしようと思ってたのに… 誘ってくれた。 「 考えとく 」 だって、美南って人もいるんだよね。 行く目的増えたじゃない、上等よ! 見てやる! 私の憂ちゃんの初体験奪った相手を!
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