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学祭。
誰もが解放感に包まれ、一致団結して目的を果たすために一丸となり、知らず知らず恋の芽生えもある。
憂には考えておくと言った私は、沙里と学祭に来ていた。
憂が言っていた。
『 愛月、今回の学祭は俺達教師も参加なんだよ。もし来るなら探してみて 』
そう言われた。
「 愛月、いい?」
「 いいよ、行こ!」
門を潜ると、沙里は目を煌めかせていた。
「 沙里、イケてる人いたらゲットだよ 」
「 任せて。愛月も彼氏見つけなよ 」
わかってる、絶対見つける!
でも どこにいるの?憂ちゃん…
学祭が始まり、早くから客もかなり増えてきている。
「 愛月 人増えてきたし、離れないようにね?って、愛月!? はぐれてるじゃん! 」
私は人の波にのまれて、沙里の隣にいたはずがはぐれてしまっていた。
ヤバい… 沙里どこよ~ 一人やだぁでも憂ちゃんも見つからないよ~
「 ん? あれ?」
保健室のはずが、ドアには ホストホスピタルと書かれている。
ホストホスピタル? 誰が考えたのこれ…
「 お!お嬢さんいらっしゃい!」
「 エッ!違います、違いますっ 」
手を引かれ、背中を押されて保健室内に連れ込まれた。
ちょっと~ 沙里 助けてよ~
「 ドクター!」
ホスト役の生徒が呼んで出てきた人物に、私は 声がだせないまま固まってしまった。
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