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んん… 憂ちゃん…
長いキスが離れて目を開けても、暗いハウス内では、まだ憂の顔がはっきり見えない。
私が憂の顔へ手を伸ばそうとすると、また憂にキスをされた。
憂の唇が離れると、憂が私を抱きしめてくれる。
「 愛月… 我慢って… キツ… 」
「 え… なに 憂ちゃん?」
なんて言ったの?
手を引かれてホラーハウスから出ると優しい笑みで私に顔を見せる。
憂がホラーハウスで呟いた言葉と意味は私にはずっと言わないままだった。
ホラーハウスから出た後、あちこち見て回り、保健室に行く。
「 ちょっと先生おっせーよ!って、ナンパしてくんなよな~ ホストなのに~ 」
あ… 憂ちゃんドクターホストだった。
笑える……
「 はいはい、ホストだからこそだろ?」
ふふっ… 憂ちゃんってば ごまかしてる。
「 先生って得だよなぁ 可愛い子引っかけてさぁ 」
可愛い!やだ、嬉しいっ
「 この子は俺のだから、手出すなよ?」
また、嬉しいから!
「 はいよ。で、何歳?ほんとは彼女だったりして~ 」
え… 憂ちゃん、バレる…
「 彼女だよ?悪いか?」
「 ええっ!?」
私は憂の発言に思いきり声を上げてしまった。
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