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大好き。
その言葉が、
僕の心に突き刺さった。
僕も・・・
僕も君のことが大好きだ・・・
「これから要が自分に自信もてない時、俺が今みたいなキスするから、そうしたら自分に自信持って?俺のこと思って?」
この言葉は僕には酷だった。
気付いてしまった恋心・・・
僕にとって君は一番。
でも君にとっては、
そうじゃない・・・
どうしよう・・・
シェアハウスの件も、
もう一度考え直した方がいいのだろうか?
川をなんとなく眺める。
流れに目をやる。
この流れのように、
流されてしまっていいのだろうか?
このまま、
彼についていってしまって、
いいのだろうか?
僕は俯いた。
彼が心配そうに僕を見つめる。
「大丈夫?」
僕の手を握る。
「俺、何か気に障るようなこと言った?」
そうじゃない。
そうじゃないんだ。
ただ不安なんだ。
僕は俯いたままぶんぶんと顔を振った。
「なんでもない。大丈夫だよ。」
僕はなんとか笑えていただろうか。
その夜も、
彼は僕の狭い家に泊まることになった。
シェアハウスから着替えを持ってきて。
僕は自分の部屋で待っていたけれど。
コンコン、と戸を叩く音がする。
僕がドアを開けると、彼が、明るく眩しい笑顔で立って居た。
「今日も要と一緒〜〜〜嬉しい〜〜〜」
なんでそんなに眩しいの・・・
僕らは、彼が買って来てくれたコンビニ弁当を一緒に食べた。
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