触れたい

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ホテルには午前中に着いた。 荷物を預けて、 更衣室を借りて、 水着に着替える。 遥香の水着姿は魅力的だった。 滑らかな肌、 引き締まった体、 体毛の少ないキレイな肌で・・・ 僕同様、 際どい水着も似合っていた。 二人で海辺に出る。 僕は最初、 海が怖かった。 泳げない分けでは無い。 「波が・・・怖いよ・・・」 怖じ気づく僕。 彼は、 「大丈夫。俺が付いてるでしょ。」 一緒に海に入った。 家族連れやカップルが目立つ。 男二人だけの僕達は、 結構目立っていた。 沖の方に、 ブイが漂っていて、 そこから先は侵入禁止。 僕達は、 そこまで泳いで、 ブイに掴まった。 「ほら、大丈夫でしょ?」 「うん、気持ちいい。」 僕は遥香が居ればなんでも平気になっていた。 清々しい気持ちだった。 とてもちょっと前まで、 電車で嘔吐発作を起こしていたとは思えない・・・ 泳ぎ疲れた僕達は、 ホテルに戻り、 チェックインした。 ホテルの部屋は、 和洋室タイプで、 畳の部屋と、 ベッドが二つ、 それに大きな露天風呂が付いていた。 すごいいい部屋だ・・・ でも・・・ なんだか恥ずかしい・・・ 露天風呂ってやっぱり・・・ 一緒に入るのかな? 初めての旅行。 初めての露天風呂。 夕食は部屋に持ってきて貰えた。 「美味しい・・・」 僕は素直に喜んだ。 遥香も、キレイな笑顔を浮かべて僕を見つめる。 僕は珍しく完食した。 開放的な気分がそうしたんだろう。 お酒も入って、 徐々に、 気分が大きくなってくる。 「要、お風呂一緒に入ろう。」 部屋にある露天風呂に、 二人で入った。 いつもの脱がしっこをする。 遥香の目が怪しく輝く。 解放感からか、 明らかにいつもの遥香とは違っていた。 いつも通り洗いっこをする。 隅々までキレイにする。 「要・・・いい・・・・・・?」 遥香は明らかに、 新たな段階に進もうとしていた。 僕はというと、 酒に酔った頬が熱く、 それでも恥ずかしい気持ちは無く、 こくんとうなづいていた。
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